【読了記録】虚貌/雫井脩介(愛知県一宮市から始まる貴重な小説)

どうも、さっさです。
雫井脩介の小説『虚貌』を読みました。
ネタバレ無しの忘備録です。
青字をタップすると、Amazonの商品ページに行けます。
読んだきっかけ
映画『検察側の罪人』を劇場で見て、雫井さんがお気に入りの作家になりました。その後に読んだ小説も展開が違って面白かった。
次に読んだ『火の粉』、『クロコダイル。ティアーズ』も良かった。
罪、復讐、人間の業といった、心の内側にあるものをかき乱される感じが好きです。
Amazonで検索して、『虚貌』にたどり着きました。文庫本は上下巻あります。
小説はKindle派。端末はKindle Oasisを使っています。
あらすじと感想
二十一年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。社長夫妻は惨殺され、長女は半身不随、長男は大火傷を負う。間もなく、解雇されていた従業員三人が逮捕され、事件はそれで終わったかに見えたが…。恐るべきリーダビリティーを備え、ミステリー小説界を大いに賑わせた、怪作にして傑作。
「BOOK」データベースより
一家襲撃で逮捕された3人の容疑者。服役を終えるも、事件はまだ終わっていませんでした。3人に不幸が襲いかかります。
当時の担当刑事・滝中守年。ガンで余命が短く入院していましたが、再び捜査に乗り出します。
滝中の娘・朱音(あかね)は売れないアイドルをやっていて、容疑者3人の1人と付き合っています。
守年は精神的にも不安定な娘のことを気にかけながら、最後の事件に挑みます。
さらに襲撃の際、大火傷を負った長男の行方がいまだに分かっていません。
とまあ、気になりすぎるストーリーな上に、驚きのトリックで一気読みでした。今だったら映像化できるんじゃないかな。
トリックはタイトルからも、だんだん想像がついてきます。「虚ろな容貌」ということですよね。そこだけ切り取ると映画『ミッションインポッシブル』のようです。
Amazonレビューでは冷めたものもありますが、僕は好きですね。
あと、物語が愛知県一宮市から始まるのが特徴的。僕の出身地で、今も住んでいるところです。なんだかくすぐったい。
作者の雫井さんが愛知県小牧市出身なので、土地鑑があるのでしょうね。美濃加茂市とか岐阜市、名古屋市、作中にはなじみのある地名がたくさん出てきます。
仙台市を描き続ける伊坂幸太郎のように、雫井脩介の小説は東海地方ばかり出てくるなんてことがあったら、間違いなく全部買いますけどね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は雫井脩介の小説『虚貌』の読了記録でした。
雫井作品は4作目となりました。全部大当たり。
作者の出身地が近いというのは大きいポイントですね。知っている土地が小説の舞台になるというのは、印象的でした。小説は何冊も読んでいますが、一宮市スタートは初めてですね。嬉しい。
それでは、また。