【読了記録】哀愁しんでれら/秋吉理香子
どうも、さっさです。
秋吉理香子の小説『哀愁しんでれら』を読みました。
率直な感想を書き残します。
発行 2020年12月9日
読了 2022年8月10日
読んだきっかけ
『絶対正義』、『サイレンス』を読んで秋吉ワールドに没入。
以来、全部読む計画を進めています。
これで現時点で全て制覇したことになります。
やった!
あらすじと感想
ただ幸せになりたいだけだった―市役所の児童福祉課で働く咲良は、8歳の娘・カオリを男手ひとつで育てる開業医の孝太と出逢い、結婚。誰もが羨む幸せな家庭を手に入れた。しかし、「理想の家庭をつくる」という咲良の願望は知らぬ間に自身を追いつめ、次第に家族の歯車を狂わせていく…。映画『哀愁しんでれら』を原案に『暗黒女子』の著者が新たに生みだした「もう一人のシンデレラ」。
「BOOK」データベースより
咲良は開業医の孝太と出会い、結婚。小2のカオリと共に、幸せな生活がスタート、するかのように見えました。
読んでいくと、咲良もカオリもぶっ飛んでいることが分かります。
確かに『暗黒女子』のイメージが蘇ります。五十嵐貴久の『リカ』シリーズを彷彿させるところもあります。
咲良はまだ共感できます。しかし、小2カオリの言動は違和感が大きいですね。
僕に娘がいたり、塾で実際に小2と接したりしていますが、まずこんなにスラスラしゃべりません。
セリフの漢字表記が大人と同じというのも、うーん…。
また作中ではいろんな事件が起こるのですが、小2の学級って考えると、どうも現実感がありません。
「あり得ないよなあ」と思ったまま進んでいきます。
言動のレベルが、とても小2とは思えないのです。
映画が原案ということなので、映画を見た人にとっては「なるほど」といった感じでしょうか。
僕は映画を見ていなくて、小説だけ読みました。
だからかなあ、違和感があって人に勧められる感じではありませんでした。
この作品はもしかしたら映画とセットなら楽しめるものかもしれません。
それでは、また。