【読了記録】自殺予定日/秋吉理香子(これぞミステリー。)
どうも、さっさです。
秋吉理香子の小説『自殺予定日』を読みました。
発行 2016年4月
文庫化 2019年5月31日
読了 2022年5月
読んだきっかけ
『絶対正義』、『サイレンス』と読んで、秋吉ワールドに没入。
以来、Wikiに載っている順に制覇する計画を進めています。
この本は5冊目になります。
あらすじと感想
「美しく強かな継母が父を殺した」再婚してわずか一年半足らずで父が急死。遺産とビジネスを受け継ぎ活躍する継母の姿にそう確信した女子高生の瑠璃。自らの死で継母の罪を告発しようと訪れた自殺の名所で“幽霊”の少年と出会い、ある約束をする。六日後―それが瑠璃の自殺予定日となった。瑠璃は父の無念を晴らせるのか?!すべての予想を裏切るノンストップ・ミステリ!
「BOOK」データベースより
料理人を父にもつ娘・瑠璃。
父のファンだという女性が近づいてきて、最初は仕事の手伝いをしていたのですが、結局再婚します。
父が死んだ時、継母の手には毒が入った小瓶が見えたような気がしました。
その後、継母は父のビジネスを引き継いでバズります。
瑠璃には、継母が最初から父のビジネスが狙いで近づいてきたとしか思えないのでした。
そして、莫大な保険金を得るために殺した。
瑠璃は自分が死ぬことで、継母の罪を告発しようとします。
ところが、首を吊ろうとするも失敗。
自殺の名所なので、地元では対策がちゃんとされていました。
するとそこに現れたのは、かつてそこで自殺を成し遂げたという男の子。
「既に自殺をしておきながらなんだけど、君を死なせはしない。」
瑠璃は、この矛盾した幽霊男と協力して、継母の罪を暴こうと計画します。
もし、自分達で決めた期限に間に合わなかったら、本当に自殺することにして……。
面白かったです。
幽霊男がいいやつでしてね。瑠璃の継母への疑いもめちゃくちゃ分かります。
継母の企みが気になり過ぎて、読む手が止まりませんでした。
父の死の真相が分かった時には、超スッキリ。
最後には笑顔になれる1冊です。
さて、Wikiによると次は『絶対正義』、『サイレンス』と既読作品が続きます。
その次は、『機長、事件です!空飛ぶ探偵の謎解きフライト』。
飛行機ものですか。
東野圭吾の『殺人現場は雲の上』以来ですね。ノリがいいエー子とビー子が思い出されます。
飛行機の中という設定は、登場人物が限られてくるし、場所も動かないので、読みやすいんですよね。
楽しみです。
それでは、また。