【読了記録】監禁/秋吉理香子(LINEが既読にならないと思ったら、そんなことに……)
どうも、さっさです。
秋吉理香子の小説『監禁』を読みました。
ネタバレ無しの忘備録。
発行 2021年9月16日。
読了 2022年5月7日。
この本にたどり着いた経緯
ふとAmazonのオススメに『絶対正義』が登場。抜群の面白さでした。
続いて『サイレンス』がオススメに登場。表紙の女の子がかわいいのと、気になるストーリーに引き込まれて購入。これも抜群でした。
以来、秋吉理香子は当たり作家確定。
全部読むことに決めました。
『監禁』はこの記事を書いている当時の最新刊ということで、買いました。これで4冊目です。
あらすじと感想
幼い娘の育児と仕事の両立に限界を覚えた由紀恵にとって、今日が勤務の最終日。夜勤の間は、夫の雅之が自宅で娘を見ている。だが、ラインのメッセージに返事はない。電話をかけても繋がらない。由紀恵は自分に執着していた不気味な患者の存在を思いだし、胸騒ぎを覚える。家族の絶望と狂気、そして再生を描いた戦慄のサスペンス。
Amazon商品ページより
由紀恵は看護師として働いています。
今日のクリスマスイブが勤務最終日で、退職予定です。
1歳の娘のことや家事に不安がある夫のことが気がかりで、何度もLINEをしますが、いつまで経っても既読になりません。
これだけなら日常でもあり得るのですが、Amazonの商品ページに、
「自宅で娘を見ていた夫が監禁された」
とあるので、ああ、雅之が誰かに監禁されたんだな、と想像がつきます。
となると、
誰に監禁されたのか?
なぜ監禁されたのか?
どうやって助け出すのか?
1歳の娘の安否は?大丈夫?
と、疑問や心配が次々とわいてきます。
帯に由紀恵につきまとっていた患者の存在が仄めかされていて、犯人なの?どうなの?という感じで読み進めていきます。
夫へのLINEが既読にならない不安の中、由紀恵は夫の監禁の事実になかなか気が付きません。こちらもハラハラさせられます。そりゃ、そうですよね。まさかパートナーが監禁されているなんて、夢にも思いませんから。
そして、戦慄のサスペンスは監禁のくだりが終わってから。
「お、まだまだページ数あるぞ。どうなるんだ?」
ネタバレになるので書きませんが、さすが秋吉理香子。ただの監禁事件では終わりませんでした。このサプライズは、未読者向けに明かすことは絶対に許されません。
ぜひ実際に読んでみて欲しいです。