【読了記録】聞かなかった場所/松本清張(英子、なぜそこに)
さっさ
さっさブログ
どうも、さっさです。
今回は松本清張の小説「点と線」の読了記録。
紙の本だと¥605ですが、Kindle版だと¥385で買えます。お得すぎます。
ミステリ好きなら名前を知らぬ人がない名作です。舞台は昭和三十年代。福岡市香椎の岩だらけの海岸で寄り添う死体が見つかったのは、汚職事件渦中にある某省課長補佐と料亭の女中。青酸カリ入りのジュース瓶がのこされ、警察ではありふれた心中事件と考えた。しかし、何かがおかしい──と福岡の老警官と東京のヒラ刑事は疑問を抱く。うたがわしい政商は事件当時、鉄道で北海道旅行中。そのアリバイは鉄壁だった──時刻表トリックの古典にして、今も瑞々しい傑作ミステリ。
AmazonのHPより
・人物の言動中心の描写が特徴的。
この作品で松本清張を3つ読み終えました。
思うのは、人物の言動中心の描写で話が進んでいくということ。
これが心地よくて、グイグイ引き込まれます。
わずかな手がかりや疑問を淡々と追いかける警察。喜怒哀楽がほぼ描かれない犯人。
頭の中で警察と一緒になって事件を追いかけているだけで、いつの間にか引き込まれている不思議が、松本清張作品にはあります。
村上春樹の作品のように情景や心情の描写が心地よい人には、違和感があるかもしれませんね。
でも、松本清張のように人物の内面が描かれない小説も面白いですよ。