殺人現場は雲の上/東野圭吾(CAのコンビが活躍。小気味いいぞ。)
どうも、さっさです。
今回は東野圭吾の小説「殺人現場は雲の上」読了記録。
エー子とビー子、いいコンビ。
大まかなあらすじ
新日本航空スチュワーデスのABコンビといえば、エー子こと早瀬英子、ビー子こと藤真美子の二人組。ルックスも性格も正反対の二人は社内でも有名な大の仲良し。しかし、二人がフライトで遭遇するのは奇妙な謎だった!?ホテルで殺された乗客、シートに残された赤ちゃん、遺書の落とし物…。聡明なエー子とおっちょこちょいなビー子の二人が推理に挑む!
BOOKデータベースより
スチュワーデスの2人が色々な事件に巻き込まれます。短編集で読みやすい。
・ステイの夜は殺人の夜
飛行機の乗客であった本間夫妻の妻がホテルで死体となって発見されます。
初回なので、エー子とビー子のキャラ説明が多め。
エー子は美人のエリート。ビー子はぽっちゃり気味でドジなキャラ。2人の小気味よいやり取りが微笑ましいです。
・忘れ物に御注意ください
機内に残された忘れ物は、まさかの赤ちゃん。
自分の子供を忘れる母親なんていません。一体誰がなぜ置いていったのでしょうか?
・お見合いシートのシンデレラ
機内の最前列のシートと向かい合うスチュワーデスの待機席。関係者の間ではお見合いシートと呼ばれています。
ビー子が待機席に座っていると、明らかに自分を見つめる視線が。
ビー子は声をかけられて、デートの約束をします。
ところが…
(個人的にはこの話が一番好きですね。驚きがあります。まさかですよ。ビー子、どんまい!)
・旅は道連れミステリアス
福岡にある和菓子のお店・富屋。エー子とビー子は福岡泊まりの日によく行くところです。そこの主人である富田敬三は大学の同窓会で福岡発東京行きの飛行機に乗ります。
富田はエー子を食事に誘いますが、エー子はマニュアル通りに断ります。
そんな富田が静岡県浜松町のホテルで死体となって発見されます。そこには堀井咲子という女性の死体もありました。
いったいどんな状況なのでしょうか?
・とても大事な落とし物
エー子は機内最後部の化粧室で、遺書を拾います。それまでに化粧室を利用したのは6人。ビー子との協力で落とし主を探そうとしますが、なかなか見つかりません。
中身を確認しますが、署名はありません。
飛行機の到着まであと30分しかありません。果たして…
・マボロシの乗客
新日航客室乗務員室内にて。かかってきた電話をとったエー子。それは脅迫電話でした。
昨日人を殺して東京湾に沈めた。金を出さないと、次はお宅の飛行機の乗客を次々と殺していく。
同じ日の午前9時ちょうど。羽田空港の北側にある駐車場で血がついた女性もののハンドバッグが発見されます。脅迫電話の主と関係があるのでしょうか。
(この話も好きですね。脅迫電話の主はなかなかの度胸です。)
・狙われたエー子
エー子は休日に外出先で誰かに尾行されている気配を感じます。その夜、猛スピードで向かってくる車に轢かれそうになります。
次の日の昼過ぎ、エー子は課長に呼ばれます。刑事が来ていて、男の写真を見せてきた。それはエー子の元恋人のものでした。
エー子を襲ったのは誰なのか?
エー子と元恋人との行方は果たして?
まとめ
いかがでしたか?
この作品はサクッと読める短編集です。
もし映像化されるとしたら、エー子は長澤まさみ、ビー子はたんぽぽ・川村エミコがいいです。
重厚なミステリーを期待すると、拍子抜けしてしまうかもしれません。軽い読み物だと思うといいですね。
それでは、また。