サピエンス全史(上)/ユヴァル・ノア・ハラリ(確かに人間だけ特殊な進化してるとは思ってましたよ。)
どうも、さっさです。
今回はユヴァル・ノア・ハラリの著書「サピエンス全史(上)」読了記録。
この本から学べること
・認知革命で、ホモ・サピエンスは繁栄した。
認知革命とは、「神話や宗教、法律や政治のように目の前に実際に見えなくても、頭の中で特定の権威(パワーがあるもの)を想像して、多くの人が平和に生活するようになったこと」
他の動物にこういうことはできません。
150人。
これは人間でいうと、実際の知り合いで仲良く平和的な営みができる最大の人数。
フランスの自動車メーカー・プジョーを作ったプジョー夫妻はもういなくても企業が存続しているのは、従業員のみんなが、プジョーという存在を作り上げているから。
スポーツでも、国や民族が違ってもサッカーができるのは、サッカーのルールをみんなが知っているから。
ハンムラビ法典は何十万もの古代バビロニア人の協力マニュアルの役割をして、1776年に出されたアメリカ独立宣言は、何億もの現代アメリカ人の協力マニュアルとして、今もなお役割を果たしています。
頭の中の共通認識で、多くの人が同じ行動をとるようになったことが、認知革命です。
・農業革命。中でも貨幣の登場が人類の発展を加速させた。
1万年前に始まった農耕によって、暮らせる人の数が爆発的に増えました。サピエンスは定住し、統合への道を歩み始めます。
その原動力となったのが、貨幣と帝国と宗教です。
中でも貨幣。
物々交換では、お互いの需要が噛み合わない時があります。
それを解決したのが貨幣(お金)です。
物々交換経済では、靴職人もリンゴ栽培者も、いくつもある商品の相対的な価値を、毎日改めて知る必要がありました。
貨幣の登場で、複数の交換レートを頭に入れなくてもよくなったのです。
貨幣は人類が発明したものの中で、最も普遍的で、最も効率的な相互信頼の制度なのです。
お金については悪く言われることもありますが、アメリカと対立している様々な国がドルを受け入れていることを考えたら、その普遍性は認めざるをえません。
この本の読み方
「少し立ち読みしたけど、難しそうだから買わなかった」
「話題になってたから買ったけど、難しくてリタイヤした」
そんなあなたも大丈夫です。
ポイントは1つ。
「全部読まなくてもいい」
途中でいくつも登場する歴史の講義。興味がなかったら飛ばしてしまいましょう。
僕は一応塾講師で、中学生に歴史の授業をしています。それでも「ちょっとこれは関係ないな…」というところがたくさん出てきます。(帝国と宗教のあたりは盛大にすっ飛ばしました汗)
1冊をサーっと読み切りましたが、学べたのは上記のことくらいです。
認知革命や農業革命のことを深く掘り下げるために、いろんなことが出てきます。「今の自分には必要ない」と思ったら、飛ばしてしまいましょう。
下巻の方がずっと面白いですよ。
まとめ
いかがでしたか?
難解でなかなか手が出ない、という人もいると思います。
でも「なぜ人間は他の動物を差し置いて、こんなに発展してきたのか」という疑問の解決には間違いなく近づきます。
もっとハードルを下げて読みたい人は、マンガもあるので、そこからスタートしてもいいかもしれませんね。
上下があって、個人的には下巻の方が圧倒的に面白いので、そちらもぜひ。
では、また。
難しそうだからマンガで読みたい!という人はこちら。