レイクサイド/東野圭吾(妻による愛人殺しを隠蔽って、どういうことだ?)
どうも、さっさです。
今回は東野圭吾の小説「レイクサイド」のあらすじと感想。
あらすじ
妻は言った。「あたしが殺したのよ」。湖畔の別荘には、夫の愛人の死体が横たわっていた。四組の親子が参加する中学受験の勉強合宿で起きた事件。親たちは子供を守るため自らの手で犯行を隠蔽しようとする。が、事件の周囲には不自然な影が。真相はどこに?そして事件は思わぬ方向に動き出す。
文庫本裏表紙より
親たちは別荘でテニス。子供たちは修文館中学校に合格するために貸別荘で勉強。
そんな夏休みの話。
俊介は義理の息子である章太の合格を願っています。
夕方に俊介の会社の部下である高階英理子が書類を届けにやってきます。あまりの綺麗さに他の参加者の夫たちは夕食でも、と誘います。
英理子は俊介の不倫相手でした。
ある夜、俊介はレイクサイドというホテルのラウンジで英理子と待ち合わせをします。しかし、英理子はいつまでたっても現れません。
仕方なく別荘に戻ってみると、そこには英理子の死体が。
妻の美菜子は言います。「あたしが殺したのよ」
周りの参加者は、協力して隠蔽工作をすることにします。
しかし、俊介は途中から不自然さに気づきます。
なぜ他人である美菜子に、みんなが協力してくれるのか?
真相を調べていくと…
感想
・子供が小6にもなると、夫婦間の愛情は冷める。
途中に出てくるフレーズです。
本当ですかね?確かに結婚当時からは冷めたところもあるでしょうけど、だからって…
この作品に出てくる夫婦たちは、異常です。
・警察が出てこない珍しいミステリー。
警察の動きを気にする場面はたくさん出てきますが、結局登場しません。
登場人物やエリアが決まっていて、ストーリーの把握がしやすいですね。
僕は2日で読めました。
・既読者としか話ができません。
展開と真相は既読者としか話ができませんね。
夫婦、浮気、不倫、子供と誰もがデリケートなところが話題になります。既読者同士であれば話が盛り上がること間違い無しです。