「なぜあの人はタフなのか 負けた日に強くなる54の具体例」[中谷彰宏](力が無くても強くなれる)
どうも、さっさです。
今回は中谷彰宏の「なぜあの人はタフなのか」
2003年3月20日発行。
初版で買いましたが2021年1月時点で、まだ本棚にあります。名著です。
グッとくるところを厳選。
「やらなければならない」のではない。「やらないともったいない」なのだ。
モロい人は、常にあらゆることが「〜あるべき」「〜ねばならない」という発想になっています。
やらなければならないと思ってすることは、うまくいきません。
その裏には「本当はやりたくない」という気持ちがあるからです。
タフな人には、「〜ねばならない」の発想は1つもありません。
やらないと損、やらないともったいないという感覚です。
会社に入って、仕事しなければならないとは考えません。
仕事しないと、もったいないと考えます。
もったいないのは会社ではなく、自分自身なのです。
一生懸命しないと、あなた自身がもったいないのです。
「一生懸命やらないと、損」
会社に働かされてしまっている人には、グッときますね。
「よい」よりも「欲しい」を基準に行動する。
「モロい人」と「タフな人」の差は、価値基準に出ます。
モロいひとがあなたのものを褒める時、「これはいいモノなんですよ」と、いいか悪いかの価値基準で言います。
タフな人の頭の中には、いいか悪いかはありません。
高いか安いかもありません。
ただ「欲しいか、欲しくないか」「好きか、嫌いか」で決めます。
商売でいいモノが必ず売れれば、こんな楽なことはありません。
お客様が欲しいモノを重視するのがマーケティングです。
それがヒット商品を生み出す秘訣です。
頭の中をタフにしていくためには、いい悪いを、欲しいか欲しくないかに切りかえます。
いい悪いの価値基準に生きている人は、世の中でヒットしているモノを見たときに、「あんなモノのどこが良くて売れるのだ」と否定に入ります。
いい本だから売れるとは限りません。
でも、売れている本は、みんなが読みたい本です。
欲しくなる何かがあるのです。
ベストセラー、大ヒット映画を見ない人は、既に被害者意識になっています。
今ヒットしているものと何らかのかかわりを持っておくと、その中のエッセンスを感じとることができます。
「鬼滅の刃なんて」と言うのではなく、「鬼滅の刃の中では、○○がいいな」と言えるようにしておくことです。
世間のいい悪いに振り回されてしまっていませんか。
自分が欲しいかどうか。
これを大事にしたいですね。
個人的には車の例が分かりやすい。
軽自動車でもグッとくるものってあるんですよね。
上司を乗り越えた時、むかつかなくなる。
乗り越えられない相手の下にいる時、人間はむかつきます。
むかついているうちは、その相手よりもまだ自分のレベルが下ということです。
乗り越えてしまえば、自分より下の人間に対してむかつくことはありません。
「むかつく」と言うのは、あなたがその人より下だと言っていることになります。
生徒が先生にむかつくのは当たり前です。
精神的に先生よりも未熟なので、生徒は常にむかついているのです。
上司と部下の関係でも、部下だから、上司にむかつくのです。
あなたがもし部下の立場なら、上司にむかついているうちは、まだまだだと考えることです。
親にむかついているうちは、子供です。
ある年齢に達して、親にむかつかなくなって初めて親子の関係が逆転します。
子供は親の面倒を見なければいけない立場になるのです。
あなたに今むかついている人がいたら「近所の吠える犬」とでも思うことです。
その人はそういう生き物。
いくらあなたが考えても、その人は1ミリも変わりません。
「この先、いつか伝わる」と思うから、今むかついてしまうのです。
「変わらない」と分かっていれば、ストレスにはなりません。
力のない人が一番強い。
「力のないこと」が弱いことではありません。
力がある人は、力に頼ってしまうので、限界が来ます。
筋力がありすぎる人は、筋力に頼ろうとします。
力のない人は、力のなさを補うべく工夫をするので、強くなります。
ボーリングに来ているカップルを見ると、力で投げる男性は、力のない女性に負けています。
力がないかわりに何で勝負すればいいかを考えていくのです。
タフな人は、力で勝とうとしません。
力は、あるところまでは有効です。
でも、そこから先は、今度は邪魔になってきます。
ゴルフもいい例ですね。
力のない高齢者が強い。力がないことを補うべく、工夫しているからです。
「なんでもいい」から抜け出した人が、幸せになれる。
「なんでもいい」というのは、一見積極的です。
採用の面接で「なんでもやります」と言う人がいます。
そう言う人が、実は一番やる気がありません。
「なんでもやります」と言う人は、何かをやらせると、「本当はもっと別のことをやりたかった」と言います。
「なんでもいい」の本当の理由は、「よくわからない」「自分ではわからない」です。
やりたいことがわからないのを、「なんでもいい」と言っているのです。
「なんでもいい」と言うのは、実は逃げているだけです。
「なんでもいい」と言われた相手も、張り合いがなくなります。
作家になりたい人が、「なんでも書きます」と言っているようでは、道は険しいのです。
言われたことはなんでもやれたと言うのは、結果です。
始める前に「なんでもやります」と言ってはいけません。
「なんでもいい」を禁句にすることです。
食事の「なんでもいい」は言わないように、特に気をつけたいですね。
決める。捨てる。この作業には大きなパワーがいります。
これができるかどうかです。
速く動けば、つらい現実に追いつかれない。
タフな人は、動きが速いです。
動きが速いと、厳しい現実に追いつかれることはありません。
厳しい現実に巻き込まれている人は、動きが遅いのです。
モロい人はともすると立ち止まります。
立ち止まると、ますます厳しい現実に巻き込まれます。
厳しい現実を抜け出したかったら、厳しい現実よりも速いスピードで動くことです。
どこへ向かうかは考えなくていいのです。
とにかく動くことです。
ちょっと競争してみたら、厳しい現実も意外にスピードの遅いことがわかります。
そこから抜け出して、スピードを上げて移動してしまえばいいのです。
厳しい現実から逃げ出すのは、それほど難しいことではないのです。
動かずに考え過ぎてしまっていませんか?
それが一番良くありません。
何も変わらないからです。
とにかく動くことです。
本番でいつもどおりでいられる人が、タフな人。いつもと違うことをやろうとする人が、モロい人。
タフな人とモロい人は、本番で差がつきます。
本番でいい成績を上げられるかではないのです。
本番でどういう精神状態でいられるかです。
本番でいつも通りでいられるのが、タフな人です。
本番でいつもと違うことをやろうとする人が、モロい人です。
モロい人は、本番で実力以上を出そうとして、本番直前に練習量を増やします。
それよりは、常日頃たくさん練習すればいいのです。
本番直前に、いつもの練習よりも増やすのは、いつもはサボっていることになります。
常日頃、本番直前の気分でいることです。
タフな人は、本番でも、いつも通り淡々と練習のつもりでこなします。
本番前も、本番中も、本番の後もいつも通りなのです。
こうなると「本番」という言葉は、意味を持たないことになります。
毎日が本番です。
本番も、日常なのです。
勉強でもスポーツでも、本番で緊張してしまう人はいます。
そういう人は、常日頃の練習に気持ちが入っていません。
本番の想定ができていません。
本番で緊張してしまうのは、その証拠なんです。
まとめ
いかがでしたか?
2003年発行の本ですが、2021年でもパワーがしっかり伝わってきます。
タフさを身につければ、勉強もうまくいきます。
仕事もスポーツもうまくいきます。
人間関係だって、うまくいきますよ。
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