【読了記録】感染遊戯/誉田哲也
さっさ
さっさブログ
どうも、さっさです。
誉田哲也の小説『ジウⅢ 新世界秩序』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
多数の死傷者を出した信金爆破事件。東と門倉美咲は事件の背後にジウの姿を認め、慄然とする……。一方、新宿駅前で街頭演説中の総理大臣がテロの標的となった。大混乱の中、伊崎基子らSAT隊員が総理の身柄を確保。だがそれは、さらなる悪夢の始まりだった。〈新世界秩序〉を唱えるミヤジと、象徴の如く佇むジウの狙いとは――!?
文庫本裏表紙より
総理の身柄が確保されるシーンは圧巻でした。文字だけなのに車の衝突や銃撃戦の様子がリアルに伝わってきます。
「新世界秩序」を唱えるミヤジ。そうか、これがやりたかったのか、と印象的でした。
ジウと再び対戦する伊崎。ジウのある身体的な特徴が明らかになりますが、こんな人本当にいるのかな。伊崎にとってはたまったものではありません。
東に密かに想いを寄せる門倉美咲。近づきそうでやっぱり近づかないのが今回もいい感じ。
警視庁と公安の縄張り争いも今作の見どころ。公安は警察庁とつながりがあり、警察庁は国の組織。同じ事件を追うことになると、どうしても情報共有ができずにコスパの悪い捜査になりがち。この辺のいさかいは他の業界でもありそう。
このシリーズ、予備知識無しで読み進めていますが、次作から一体どうなるんだろう、と楽しみです。今作でだいぶ決着がついたように思いますので、今後は主人公が誰でどんな事件と向き合うのか。ジウがどんな形で登場するのか。全く予想ができません。
それでは、また。
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