【読書記録】血烙/堂場瞬一(鳴沢、アメリカへ)
どうも、さっさです。
堂場瞬一の小説『血烙』を読みました。
ネタバレ無しの読書記録です。
あらすじと感想
NY市警で研修中の了に届いた凶報。恋人の息子・勇樹がバスジャックに巻き込まれたという。だが、現場に駆けつけた了が見たのは、犯人の射殺体――勇樹は別の何者かに誘拐されていた。謎を深める事件。容疑者として浮上する大物マフィアの影。異国の地を駆け巡る了が辿り着いた、事件の哀しき真相とは?
Amazon商品ページより
鳴沢了シリーズ第7弾。今作の舞台はアメリカ。ニューヨークで誘拐された恋人の息子・勇樹を追って、アトランタ、マイアミへと展開。場所としてはアメリカ東部から南東部にかけてといったところ。
もうこれだけで読む価値あり。日本とは異なった自然や人間模様が新鮮です。
アトランタは1996年にオリンピックが開催されましたし、マイアミはサッカー男子日本代表がブラジルに勝ったところ。あとF1の開催地であるとか、ドラマ「CSI:マイアミ」なんかが、知ってる人にはおなじみですね。
アメリカといえばとにかく広大な自然と、人々の軽口が特徴。普段でもシリアスなシーンでもふざけたことを言い合うのがアメリカ人。僕は好き。
「ダイエットしてストレスが溜まるぐらいなら、体に悪くても、俺はハムの厚さが二インチあるサンドウィッチを食べる」
本文より
さて、誘拐された勇樹を追う鳴沢。なぜ勇樹が誘拐されてしまったのか。
これがしばらく分からないまま。でも早く救わなければ、という状況。こっちもヤキモキさせられます。
アメリカでは「なんか気に入らなかったから」という理由だけで初めてすれ違う人にナイフで刺されることがあり、危険度が日本とは段違い。
中盤以降、状況がはっきりし出してからは、とにかく「家族愛」を考えさせられます。
僕の42歳という年齢的にかな。もう恋愛ではキュンキュンせんのですわ。それより、親子とか祖父母と孫の関係の方が熱い。今作はそういうお話です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は堂場瞬一の小説『血烙』の読書記録でした。
アメリカでの研修を終えた鳴沢。この後どう展開するのか。全く分からず楽しみ。
女性関係も早くスッキリさせたいなー。でも、スッキリしない方が読者としてはいいのかも。うーん、悩ましい。
それでは、また。
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