【読了記録】無人島ロワイヤル/秋吉理香子
どうも、さっさです。
秋吉理香子の小説『無人島ロワイヤル』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
あらすじと感想
「無人島に3つ持っていくとしたら?」
Amazon商品ページより
初夏の夜、この定番の他愛ない話題で盛り上がっていたバーの常連たちは、マスターの告げた一言でさらに沸く。
「俺、無人島持ってるよ」。
かくして、彼らは3つのアイテムのみを手に無人島を目指すことに。だが、一夜明けると、マスターとヨットは消え、代わりにビデオメッセージが残っていた。
「これからバトルロワイヤルをやってもらいます」。
初めは絶望にかられながらも協力し合っていた常連たちだが、「10億円の賞金」をめぐって互いに疑心暗鬼となり、ついに最初の脱落者がでる――。
サクッと読めますね、これ。
264ページですが、内容がシンプルだし、人物も「天野医師」みたいにどんな人かがその都度分かるようになっていて、早く読めます。
一応最初に人物紹介が、それぞれが持っていく3つものと一緒にあります。
でも、読んでいる途中でそのページに戻ることは1度もありませんでした。
それくらい分かりやすかったです。
主人公っぽいカップルとYouTuberや医師、塾講師、公務員など様々な人が登場。
10億円がかかったサバイバルゲーム。いったい誰が生き残るのか、というのがこの小説の1番の見どころ。
僕としては意外な人物でした。
ただ、無事に帰還するところで物語が終わってしまいます。
わざわざ10億円を準備したマスターとの帰還後のやり取りも見たかった気がします。
僕だったら無人島に何を持っていくかな。
水?
肉?
スマホ?電波がないんだったらKindleでいいか。
とか考える時間が面白い。
これはぜひみんなで食事とか酒を飲んでいるときに話題にしたいですね。
作中の人物たちは、エアガンとか釣竿とか、それぞれの発想でいろんなものを持ち込んでいます。
10億円がかかった人間心理の描写も面白い。
もう誰も信じられません。
殺し合うシーンが多少グロいので、映像化は厳しいかもしれません。
それさえ除けば、サクッと週末の読書だけで読めますし、秋吉理香子ファンなら必読の1冊と思います。
まとめ
いかがでしたか?
今回は秋吉理香子の小説『無人島ロワイヤル』の読了記録でした。
『絶対正義』や『サイレンス』を読んだときにも思いましたが、秋吉理香子ってクセがすごい女を描くのがめちゃくちゃ上手い。
今回は莉々子というのが出てくるんですが、資産家令嬢で人にやってもらって当たり前という感じなもので、まあ腹が立ちます。
莉々子がこのサバゲーでどうなるか、ぜひ読んでもらいたいですね。
それでは、また。
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