【読了記録】灼熱/秋吉理香子(整形と戸籍乗っ取り復讐劇。)
どうも、さっさです。
秋吉理香子の小説『灼熱』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
表紙に一瞬、「進撃の巨人」感があるのは僕だけでしょうか?
Kindle版発行 2022年7月6日
読了 2022年8月3日
読んだきっかけ
秋吉理香子のファンで、全部読むことにしています。
『絶対正義』、『サイレンス』と読んで、完全に虜になりました。
あと3冊で制覇できます。
このサイト内に他の秋吉作品のレビューがあります。よかったらご覧ください。
あらすじと感想
医者である英雄と一見、幸せな結婚生活を送る絵里。しかし彼女は本当の名前を咲花子といい、英雄が元夫を殺した証拠を探していた。一年半前、咲花子は刑事から当時の夫が転落死したこと、何件もの詐欺を働いていたことを知らされる。詐欺師の妻として彼女自身もマスコミに叩かれる中、夫殺しの容疑者だった英雄の不起訴が確定。希望を失った彼女は、自殺サイトで知り合った絵里という女性と自殺を試みるが、咲花子だけが生き残ってしまう。咲花子は絵里の個人情報を使って身分を変え、英雄に復讐することを決意するが……復讐に生きる女性の情念を描いた愛憎のミステリー!
Amazon商品ページより
自殺に失敗した咲花子は、顔を整形して絵里として人生をやり直します。そして、英雄に復讐するために近付いて、恋人として過ごすことにするのです。
果たして、復讐の結末とは…?
この小説では、いつもの秋吉作品で感じる、ゾワゾワしたものがありませんでした。
もう何冊も読んで、秋吉イズムに慣れてきてしまったのかもしれません。
東野圭吾の小説でも優劣はありました。秋吉作品でも同じことかもしれません。
復讐のために整形までして、他人の戸籍を乗っ取る。
僕には、主人公にイマイチ共感しきれませんでした。
愛憎の「復讐」がメインの話だと、どう転ぼうとハッピーエンドはありません。必ず誰かが傷付きます。
例えば半沢直樹のような上司への復讐の話だったら、めちゃくちゃ面白いんですけどね。
恋愛の愛憎に燃えていた若い頃なら面白いと思えたかもしれません。
妻子持ちになって、そういったものからもう遠ざかってしまっているので、ピンとこないだけなのかな?
遠ざかっているから、こういうものを読んで燃えるものがある、というパターンにはならなかったですね。
まとめ
今回は秋吉理香子の小説『灼熱』の読了記録でした。
秋吉作品の中で、この小説は下位作品になります。
読んでいてゾワゾワする感じがなく、我が身を振り返って考えさせられることもありませんでした。
でもAmazonには「さすが秋吉理香子」という感想が並んでいます。
もしよかったら読んでみてください。
それでは、また。