【読了記録】クローズド・ノート/雫井脩介(置き忘れたノートで変わる日常)
どうも、さっさです。
雫井脩介の小説『クローズド・ノート』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
青字をタップすると、Amazonの商品ページに行けます。
読んだきっかけ
映画「検察側の罪人」がきっかけで、雫井脩介のファンになりました。
以来、雫井作品を全て制覇しようと読み漁っています。
小説は紙の本よりKindle派。
読書端末はKindle Oasisを使っています。
読み放題サービスのKindle Unlimitedも加入しています。
あらすじと感想
堀井香恵は、文具店でのアルバイトと音楽サークルの活動に勤しむ、ごく普通の大学生だ。友人との関係も良好、アルバイトにもやりがいを感じてはいるが、何か物足りない思いを抱えたまま日々を過ごしている。そんななか、自室のクローゼットで、前の住人が置き忘れたと思しきノートを見つける。興味本位でそのノートを手にする香恵。閉じられたノートが開かれたとき、彼女の平凡な日常は大きく変わりはじめるのだった―。
「BOOK」データベースより
うーん、今回は個人的にハズレでした。
ノート絡みで香恵の日常が大きく変わり始めるのがだいぶ後。
それまでは香恵がバイト先の文具店で、万年筆を頑張って売ろうとするところが必要以上に描かれていた印象。
万年筆のあまりに詳しい描写に一瞬、万年筆が欲しくなるくらいの文量があります。
でもこんな前半がだいぶ退屈で、すっかり熱量が冷めてしまいました。
後半、やっとノートが絡んできて香恵の日常が変わり始めるのですが。時すでに遅し。面白くはなりませんでした。
やっぱり雫井作品は重たいものがいいですね。殺人事件があって、心の奥底が揺さぶられるような。
ただね、読み終えた後ですよ。
雫井さん自身による解説があるのですが、それを読むとなぜこんなノートを小説の題材にしようとしたのかが分かります。
でもなあ、だからと言って……という感じです。
仕方ありません。
切り替えて次の作品に行きたいと思います。
誰にも頼まれていないのですが、やりますよ。
雫井小説の全制覇。
それでは、また。