「スラムダンク勝利学」[辻秀一](忘れていませんか。「今に生きる」という意識。)
読んだきっかけ
スラムダンクがドンピシャ世代だからです。それ以外に理由はありませんね。
中3の時にジャンプで最終回を迎えました。
ハンドボール部でしたが、バスケゴールがある知り合いの家に言って、暗くなるまでずっと1on1をやっていましたね。
この本を読んでいると、本作に戻りたくなるんですよね。もう展開は分かっているのに、漫画のページをじっくりめくってしまいます汗
この本から学べること3選
「全国制覇」のように「こうなりたい」という目標を持ち続ける。
湘北高校の赤木は、根拠がないにもかかわらず1年性の時から「全国制覇」を目標にしていました。彼は常に目標実現のために行動します。3年生になって現実的になってきます。
勝つチームと負けるチームの差は、目標を持っているか否かの差であると言われています。目標も無しにただプレーしたことからくる肉体疲労や満足感を得るだけで過ごしている選手やチームが、実に多いのです。
目標を決めるときは、どうしても根拠を先に探してしまいがちですが、これは消極的な設定です。
それよりも「こうなりたい」という目標を持って行動を続けていたほうが、後から根拠がついてくるものなのです。
「ヤマオーはオレが倒す!!」by天才・桜木
目標達成に向けて「断固たる決意」を持つ。
チーム内での1人ひとりのすべき仕事、役割、責任は違います。それぞれが自分の役割を理解して、目標達成に向けての覚悟を決めることが何よりも大切です。
安西先生は、例え相手が王者の山王工業で想像以上の強さを見せつけられたとしても「断固たる決意が必要なんだ!!」と言います。
目標に対する理解と覚悟がどのくらいできているか、ということです。
常にするべきことを意識する。「オレに今できることをやるよ!!やってやる!!」
今自分のしていることが、目標達成に向けてのものなのかを考えることが大切です。
桜木は初心者で、ドリブル・パス・庶民シュート・リバウンドを武器にインターハイ予選に臨みます。海南戦でゴリが負傷退場した時に「オレに今できることをやるよ!!」と言う桜木に「少し大人になったかな…」と言安西先生は言います。
まとめ
連載終了から年月が経ち、バスケ部の学生でも「スラムダンク」を知らない人が出てきています。ショックですね。
スラムダンクは人生の教科書です。何かに立ち向かう時、心が折れそうな時、パワーがもらえます。
この本には他にも、
・今に生きる「オヤジの栄光時代はいつだよ…」「オレは今なんだよ!!」
・自分達の長所を見つける能力が大事。桜木を叱る赤木、ほめる木暮。
・反省と確認は違う。「ワクワクしてこないかね」「シュート2万本です」
と、ファンならセリフだけでどの場面か分かるところを引用しながら、目標達成に向けての思考・行動の仕方が書かれています。
スポーツ医学の専門家である辻さんの主張は「スラムダンク」を知らなくても納得のものばかりです。