自分の力を最大限に発揮したい!「プラシーボ効果」を使ってみる。
「プラシーボ効果」とは「偽物の薬を服用したにもかかわらず、症状が回復したり、軽減したりする作用」のこと。
「痛いの痛いの、飛んでけー」と言われた子供が泣き止むのが、これですね。
思い込むことで、良い効果が現れる実験が行われている。2つ紹介。
①成分が同じ薬を2種類準備。「片方は安いただの薬。もう片方は高い新薬」こう説明するだけで、高い新薬を服用したグループの方が、痛みがより軽減されたそうです。
②ダミー手術の実験。「背骨の骨折」の手術で、医師や看護師たちは、声だけ出して何もしない、演技だけで乗り切ったところ、76歳の患者が、ゴルフができるようになるほどの回復量だった、ということです。
勉強でうまく使う。「自分はなんでもできちゃう」
「自分は優秀である」という自己暗示は大事です。
くり返し言ったり、紙に書いて貼っておいたり、スマホのアラームで前向きなメッセージが表示されるようにしたり、とやり方は色々あります。
塾でも、成績が良い人はだいたい明るく前向きです。講師側も授業をしていてやりがいを感じます。勘違いしてはいけないのは、「成績がいいから自信がある」ではなく、「自信があるから成績がいい」のです。成績は行動の結果でしかありませんからね。
恋愛でも使える。「自分はイケてる」
顔は飛びっきりイケてるのに、どこか無愛想だったり、自信がない素振りをしたりして、損をしている人、いますよね。もったいない。
実際にモテるのは、表情が豊かだったり、前向きだったりする人です。
女性だったらスキンシップをうまく使える人もモテます。男で軽いボディタッチをイヤがる人はいませんからね。
こういう人の中には、本来の性格でそうしている、という人がいるかもしれません。
でももしそうでない場合は、「自分はイケてる」と思って、いろんな人と接してみましょう。
あ、バランスは大事ですよ。「自信過剰」も困ります。ですが、このタイプは勉強も仕事もバリバリこなすので、周りはそんなに迷惑しないです。「自信なさすぎ」が本当に困ります、周りがね。不平不満ばかりで、嫌になってしまいます。「ブツブツ言ってないで、何かしたら?」みたいな。
逆の「ノーシーボ効果」もある。これは要注意!
何もないのに、良くないと思い込むと、病気になってしまう、という感じです。
医師から「これは副作用が強い薬です」と言われて服用したら、本来の副作用以上のものが現れる、といったことですね。
塾でも「数学が苦手」とか「英語が苦手」とか、わざわざ宣言している人は、本当にそうなってしまいます。小学生は「無理無理〜」と新しい学習内容をいやがる反応を見せる人がいます。そのたびに「出たな、ムリムリ星人!」と盛り上げていますが、マイナスな反応は思っていても、口には出さない方がいいですね。成長が止まってしまいます。
日本では「勉強ができない=ダメ、暗い」という悪い前提が出来上がってしまっているのが残念です。アメリカのダンススクールでは、一番下手な人が最前列で練習します。偏差値がいくつだろうが、それは現在の状況にすぎないので、気にせずに勉強を続けてほしいものです。
結論 「マイナス思考はほどほどにして、いいイメージを中心にして過ごす」
マイナス思考をゼロにすることはできません。
人間には防衛本能があります。特に新しいことを知る時には、命を守るためにマイナスに受け取るのがスタートです。これは仕方がありません。
ですが、寝たら忘れるとか、考えてもどうにもならないことは考えないとか、マインドセットをすることで思考時間を縮めることはできます。
そして、いいイメージを膨らませていくことです。