「夜明けの街で」[東野圭吾]あらすじ(不倫はイバラの道だね。)
どうも、さっさです。
今回は東野圭吾の小説「夜明けの街で」のあらすじと感想。
ネタバレ無しです。
あらすじは一言でいうと「不倫×ミステリー」
不倫相手が殺人犯かもしれないという、よりヒヤヒヤする状況です。
2011年に映画化されています。
監督は「空母いぶき」「沈まぬ太陽」の若松節朗。
出演は岸谷五朗、深田恭子、木村多江。
あらすじ
不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。ところが僕はその台詞を自分に対して発しなければならなくなる―。建設会社に勤める渡部は、派遣社員の仲西秋葉と不倫の恋に墜ちた。2人の仲は急速に深まり、渡部は彼女が抱える複雑な事情を知ることになる。15年前、父親の愛人が殺される事件が起こり、秋葉はその容疑者とされているのだ。彼女は真犯人なのか?渡部の心は揺れ動く。まもなく事件は時効を迎えようとしていた…。
「BOOK」データベースより
不倫をする奴なんて馬鹿だ。でも、どうしようもない時もある。
仲西秋葉31歳。渡部の会社で雇われた派遣社員です。
渡部たちはバッティングセンターで偶然秋葉と出会い、そのままカラオケへ。なぜか秋葉は延長を重ね、お酒も進む。
ベロンベロンによった彼女を渡部がおんぶしてマンションまで送ります。
マンションの前に着いて、彼女を降ろそうとしたら、なんの予告もなくゲロを吐いてしまう秋葉。
渡部のスーツの左肩に白いものがべっとりとついてしまいました。
これがきっかけで、渡部の浮気がスタート。本来ならば越えてはいけない境界線を飛び越えてしまいます。
何度かデートを重ねるうちに、デートのパターンが作られます。木曜日の勤務後に待ち合わせ→居酒屋→秋葉のマンションという感じ。
後ろめたさはあるけれど、恋人と一緒にいることで得られる幸福感。忘れていたものを久しぶりに思い出す感覚。
クリスマスイブも渡部は秋葉に会います。バレンタインも知り合いと飲みにいくことにして、秋葉と過ごします。
秋葉の実家で、死体が発見される。
15年前、秋葉の実家で死体が発見されました。
秋葉は高校1年生。2階でクラリネットを練習していて、1階の様子がおかしいと思い降りてみたら、父親の愛人である本城麗子が、胸にナイフが刺さった状態で死んでいたのです。
この事件が自殺なのか、他殺なのか。決着がつかないまま15年が経とうとしています。
そう、もうすぐ時効なのです。
渡部は芦原という刑事に話しかけられて、もうすぐ時効だから再び捜査をしていると聞きます。
秋葉の母親は自殺をしています。
その妹が経営するバーには釘宮真紀子という女性がたまに顔を出すのでした。
彼女の旧姓は「本城」。本城麗子の妹で、たまにバーに顔を出して、秋葉犯人説を立証するために情報を集めているのでした。
秋葉は言います。
「3月31日が過ぎれば、いろいろと話せる」
そう、それは事件の時効が成立する日。
秋葉と会うごとに、家族を捨てる覚悟ができつつある渡部は迷います。
不倫相手が殺人犯かもしれない。
それでも彼女を愛し続けることができるだろうか。
果たして、15年前の事件の真相とは?秋葉が犯人なのでしょうか?
そして渡部は家族を捨てて、秋葉と一緒になってしまうのでしょうか?
感想
小説はif(もし〜なら)が楽しめるからいいですよね。
もし不倫をしたらどういうことになるのか。普通ならそんな危ない橋を渡ってまですることではありません。
今回は、そこにミステリーの要素があって、そっちも気になって、読むのが止まりませんでした。