東野圭吾

「超・殺人事件」[東野圭吾]あらすじ(作家は大変だ。)

さっさ

どうも、さっさです。
今回は東野圭吾の小説「超・殺人事件」の大まかなあらすじ。

人気推理作家を悩ませるのは巨額の税金対策。執筆経費を増やすため、小説の舞台を北海道からハワイに変えたり、ゴルフやカラオケの場面を強引に入れたり、物語はおかしな方向へ―。(「超税金対策殺人事件」)行き当たりばったりに書き始めたが思いつかない結末、うっかり使い回してしまったトリック、褒めるところが見つからない書評の執筆。作家たちの俗すぎる悩みをブラックユーモアたっぷりに描いた切れ味抜群の8つの作品集。

「BOOK」データベースより

それぞれがサクッと読める短編集です。

作家、出版社、書評家。それぞれの苦悩が垣間見えます。

超税金対策殺人事件

推理小説家として成功し始めた主人公でしたが、税金のことを忘れて財産を使ってしまいます。そこで会計事務所の所長である友人の浜崎五郎や妻と共に、購入した品物を何とか経費として処理しようと試みます。

連載中の小説で、北海道の場面のはずなのに、領収書の都合でハワイに行ったり、ゴルフをしたり。

うかつに稼いでしまうと、翌年の税金が大変です。

このお話は『世にも奇妙な物語』で映像化されています。

超理系殺人事件

理科教師の主人公は、『超理系殺人事件』という本を読み始めます。その本の内容は、専門用語やその解説にあふれていて、読むのに一苦労。

何とか読み進める主人公だが、内容は更に高度な内容になっていき…。

僕はこれ、結構読み飛ばしましたね。専門的な知識がずっと続くところがあります。読み飛ばしても問題無しです。

超犯人当て小説殺人事件(問題篇・解決篇)

それぞれ別の会社に勤める4人の編集者は、4人とも担当している小説家の家に呼び出されます。

小説家は4人に犯人当て小説を渡し、犯人を最初に当てた編集者に、自身の長編新作を渡すと言います。

4人の中の1人が見事に当てるのですが…。

超高齢化社会殺人事件

編集者は、担当している小説家から連載中の原稿を受け取ります。

しかしその小説家は今年で90歳になるため、内容がチグハグでひどいものでした。

本が売れない。作家の高齢化が進み、読者も高齢化している。
なんだか実際にありそうな気がしますね。読者はひいきにしている作家のものしか読まない、という感じ。

超予告小説殺人事件

無名の推理小説家、松井清史が書いた作品を、模倣する人間が現れます。

作中の殺人劇をそのままに再現する事件が連続したのです。

その日から、松井清史のもとには毎日のようにマスコミが訪れ、著作も飛ぶように売れ始めます。

しかし事件の犯人から、電話がかかってきて・・・。

これは個人的にイチオシです。

作家と犯人のやり取りが続いて、最後は「そうなってしまうのか」という感じです。これも『世にも奇妙な物語』でやって欲しいですね。

超長編小説殺人事件長編

小説ブームが起こり、主人公の推理小説家も担当に小説を水増しする様に言われます。

注目を集める為に、原稿用紙3000枚に及ぶ超長編小説を書き始める主人公でしたが…。

魔風館殺人事件(超最終回・ラスト五枚)

初連載『魔風館殺人事件』の最終回を書いている推理小説家。

しかし、行き当たりばったりで書き進めてきた小説家は、どのようにして終わらせるか頭を抱えていました。

超読書機械殺人事件

書評に悩んでいた書評家は、『ショヒョックス』という機械を訪問販売で買います。

その機械を使えば、どんな小説でも内容の要約・感想、さらに書評まで出来るといいます。

しかし、ある日全く同じ書評文を書く人物が現れ・・・。

書評をしている人の大変さが分かるお話です。

書評をするには、まず読まないといけないんですよね。面白くないものだと苦痛です。そこで便利なのがショヒョックス。

AIの発達で、今後実際に出てきそうなマシンです。

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ABOUT ME
さっさ
さっさ
塾講師。読書家。
1982年生まれ。愛知県一宮市の塾講師。読書量は年間100冊以上。勉強のやり方、自己啓発や心理学、ビジネスや哲学関連は読み尽くし、現在は小説が中心。読了記録を書き残しています。参考になればうれしいです。
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