【読了記録】孤狼 刑事・鳴沢了/堂場瞬一
どうも、さっさです。
堂場瞬一の小説『孤狼 刑事・鳴沢了』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
鳴沢了シリーズ4作目。
新しい相棒・今(こん)と共に特命をがんばります。
あらすじと感想
堂場瞬一史上売上NO.1シリーズ第4弾。
最強のトリオで、警察内に潜む闇を打ち砕け。行方不明となった刑事と、不審死を遂げた刑事。遺体の手には「鳴沢了」と書かれたメモが――。本庁の理事官に呼ばれた了は、新たな相棒と共に消えた刑事の捜索を命じられた。だが彼らの前に、謎の組織『十日会』が立ちはだかる。尾行、妨害、脅迫……縺れた糸は、やがて警察内部の闇へと繋がっていく。
Amazon商品ページより
本庁の理事官・沢登(さわと)に呼ばれた了。
体重115kgの新しい相棒・今(こん)と共に、行方不明となっている刑事の捜索を命じられます。
ドラマ「相棒」の特命係はさておき、警視庁の中で特命で動いているということは、公にしたくない何かが上層部にあるということですね。
今作だと理事官の沢登の何か後ろめたいものに行き着くのだろうと予想ができます。
案の定そんな感じの話の流れ。
その中で以前登場した小野寺冴や内藤優美も出てきて、了との恋愛話が深まろうかというシーンでほっこり。
新しい相棒の今(こん)が食いしん坊でお茶目で、将来は寺のお坊さんになるというクセスゴのキャラ。
メインストーリーでスリルと高揚感がありながらも、ほっこりポイントもちゃんとあって、最後までしっかり読めました。
ただ、警視庁内部の闇にたどり着く、という点では、踊る大捜査線のスピンオフ「逃亡犯 木島丈一郎」と同じ流れ。
初めての人には衝撃と思いますが、どこかで見たことがあればよくある話とも言えます。
あと、今(こん)が今(こん)という人物なのか、今(いま)という言葉なのかが何回もややこしかったです。これは小説ならではですね。ドラマや映画ではこんなことありませんから。
小野寺冴が乗り回すインプレッサも健在。
今作では新潟まで走らせます。
個人的には了の恋愛にぐずぐずした感じが焦ったい。
まあ焦ったいから面白いんだし、このシリーズが続く要因にもなっているんでしょうけどね。
あまりにも何かありそうで全くないから、「なんだよ…」と思ってしまいます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は堂場瞬一の小説『孤狼 刑事・鳴沢了』の読了記録でした。
この小説の前までは誉田哲也の姫川玲子シリーズを6作目『ブルーマーダー』まで続けて読んで飽きているところがありましたので、いい気分転換になりました。
やっぱり主人公の内面が描かれるかどうかは大事ですね。
しかもあちらは菊田が結婚して、姫川から男っ気がなくなってしまったのが痛い。
それはさておき、シリーズ次作『帰郷』では新潟が舞台になるようですね。
楽しみです。
それでは、また。
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