【読了記録】教場2/長岡弘樹(鬼教官、再び)
どうも、さっさです。
長岡弘樹の小説『教場2』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
青字をタップすると、Amazonの商品ページに行けます。気になったものはチェックしてみてください。
読んだきっかけ
キムタクがドラマの番宣でいろんなテレビ番組に出演しているのを見て、「そういえば教場は読んだことなかったな」と気がつきまして。
シリーズ5冊を一気買いしました。
この小説はKindle版で買いました。
読書端末はKindle Oasisを使っています。
読書端末は良いですよ。スマホでもKindleアプリはあって読むことができますが、他のアプリのことが気になったり、いろんな通知に気を取られたりするのが、どうもイマイチでして。
あらすじと感想
怪物じみた切れ者刑事は、なぜ教官に転じたのか?君には、警察学校を辞めてもらう。“退校”宣告から執行までのタイムリミットは一週間。風間教場に編入された不運を呪いながら、己と闘え。大ヒット警察小説、新章突入!
「BOOK」データベースより
前作に続き、今回も警察学校内で発生する事件を、鬼教官の風間がサクサク解決していきます。
普通、事件の解決までには、色々と頭を悩ませるものですが、風間による解決は本当に早い。
犯人たちも、風間にはバレないように、と細心の注意を払いながらの犯行になります。
この辺の印象は「古畑任三郎」に似ていますね。いつも古畑が意外な物に気が付いて犯人を追い詰める感じが、風間にもあります。
ただ、古畑と違って風間の言動には人間味が全くありません。
風間が発する言葉は無機質で、無感情。もし職場に風間のような人がいたら、同僚にもお客さんにも取引先にも嫌われるタイプ。淡々と仕事の遂行、業績アップだけを目指して行動しているような。幹部だけが風間を評価していて、風間自身もそれでいい、みたいな。
まだドラマを見たことはありませんが、白髪で必要なことしかしゃべらないキムタクが簡単に想像できます。
それにしても、この警察学校は問題だらけですね。(前作でも思いましたが。)
生徒同士がいつも足を引っ張り合うし、窃盗や暴行が当たり前のように起きています。
非日常だから、小説としては面白いけど、実際のところが心配になってしまいます。
実際の警察学校の様子を見てみたくなってしまいますね。
もし、実際の警察学校がこの小説と同じような感じだったら、子どもとか知り合いには絶対勧めない。
この作品がバズるほど、僕みたいに誤解する人が増えていくんじゃないかな。
さて、今作で印象的な場面として、風間がどうして教官になったのか、というくだりがあります。
生徒に向けて放った言葉は、まだまだ真相からはほど遠い感じでした。でも、風間の内面が少し分かったような気がします。
今後の展開に期待したいですね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は長岡弘樹の小説『教場2』の読了記録でした。
前作と似たような連作短編集という印象でした。
シリーズはあと3冊ありますが、今後も似たような感じなのでしょうか。長編も読んでみたい気がします。
でも、場所が警察学校に限られているので、短編の方がこの作品には合っているのかもしれませんね。
前作の感想でも書きましたが、風間の若い頃の話で、なぜ義眼になってしまって、なぜ教官になったのか、という感じのものなら、長編でもいけそうですけどね。
今後あるのかな。
あと3冊、楽しみに読みたいと思います。
それでは、また。