五十嵐貴久

【読了記録】リバース/五十嵐貴久(ヤバい人はやっぱり最初からヤバい。)

さっさ

どうも、さっさです。
五十嵐貴久の小説『リバース』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。

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発行 2016年10月7日
読了 2022年5月

シリーズ3作目。『リカ』、『リターン』と読んできて薄々気がついていましたが、ヤバい人はやっぱり最初からヤバいです(汗)。

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あらすじと感想

医師の父、美しい母、高貴なまでの美貌を振りまく双子・梨花と結花。
非の打ち所のない雨宮家で家政婦として働く幸子は、彼らを取り巻く人間に降りかかる呪われた運命に疑念を抱く。
そして、ある「真相」にたどり着いた幸子は、留守番電話に悲痛なメッセージを残すが……。
最恐のストーカー・リカ誕生までの、血塗られたグロテスクな物語。

「BOOK」データベースより

「リカ」シリーズ3作目。

1作目『リカ』では、出会い系サイトでリカと出会った42歳の会社員・本間がリカに付きまとわれて、酷い目に遭います。

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2作目『リターン』では、前作の10年後の設定。本間の死体が発見されてリカがまだ生きていることが分かり、コールドケース捜査班によって捜査が再開されます。

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3作目である『リバース』は、リカ(梨花)が小学生の頃からの話。

雨宮家では父親が医者で、屋敷と言っていい豪邸に住んでいます。

そこに住み込みで働くのが、高校を卒業したばかりの家政婦・幸子。

この話は、幸子が故郷の長野で世話になった神父・蔭山に送る手紙の文面が中心です。

幸子(まあ実際は五十嵐さんなわけですが)の文章力が秀逸で、こちらもどんどん引き込まれます。

慣れない家政婦の仕事。

家族の様子、親子それぞれの特徴をつかむところからのスタート。

双子の姉妹は見た目が美しい。

どうやら梨花の方が結花よりも立場が上。

学校でも周囲の子はみんな梨花を女王様のように慕っています。

母親は近所のママ友を自宅に招いて、お茶やお菓子を振る舞います。

でも、近くのゴミ捨て場にそのお菓子が捨てられているのを発見する幸子。ママ達の間でも何かありそう。

そして、雨宮家では母親が双子を竹のヘラで叩く場面があったり、周囲の人間がおかしなことになったり、リカシリーズではもうお馴染みのことが続発します。

手紙形式で書かれているので、2作目『リターン』までとは全く違った印象。

幸子のまじめで優しい人柄もあって、リカのヤバさが引き立ちます。

そして読後には、とにかく恐ろしい、という印象が渦巻きます。

リカに関わってはいけなかった……

「リカ」シリーズは全部で6冊あります。あと3冊です。

五十嵐貴久の小説読了履歴

『炎の塔』→『波濤の城』→『命の砦』→『マーダーハウス』→『リカ』→『リターン』→『リバース』と7冊読んできました。

元々「アルマゲドン」とか「タイタニック」とか、命の大切さを感じさせるパニックものが好きでした。検索したら『炎の塔』にたどり着いて即買い。後で「タワーリングインフェルノ」にインスパイアーされて書かれたものだと知りましたが、僕は「タワーリングインフェルノ」を見ていないので、『炎の塔』がオリジナルで傑作となりました。

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『命の砦』まで読んで、2022年4月。

『マーダーハウス』の文庫本が発売と知って、読みました。これもなかなか面白かった。大学生の頃のノリを思い出しました。

そこからは五十嵐作品を制覇しようと思って検索。映像化がされている「リカ」シリーズから読もうではないか、と現在に至ります。

今のところ、五十嵐作品はどれもグイグイ読ませる名作。しばらく読み続けようと思います。

加えて嬉しいのは、読んだことをTwitterとやnstagramに投稿すると、どちらも五十嵐さん本人から「いいね」があることです。

僕はSNSやこのブログの通り、いろんな読了記録を投稿しています。

ですが、小説家本人からリプがあるのは稀です。

SNSが見る専の人も抵抗がなければ、1度投稿してみてください。

五十嵐さんが「いいね」してくれるかもしれませんよ。

それでは、また。

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ABOUT ME
さっさ
さっさ
塾講師。読書家。
1982年生まれ。愛知県一宮市の塾講師。読書量は年間100冊以上。勉強のやり方、自己啓発や心理学、ビジネスや哲学関連は読み尽くし、現在は小説が中心。読了記録を書き残しています。参考になればうれしいです。
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