【読了記録】切り裂きジャックの告白/中山七里(ジャックよ、他にやり方なかったんか。)

どうも、さっさです。
中山七里の小説『切り裂きジャックの告白』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
発行 2013年4月
文庫化 2014年12月25日
読了 2022年5月
読んだきっかけ
『護られなかった者たちへ』読了後、中山七里を全部読もうと、Wikiで検索。
1番上にある岬洋介シリーズを2冊読了しました。
そして、岬洋介シリーズの下に御子柴礼司シリーズがありました。でも、タイトルから同じ音楽の雰囲気がしたので、「今はやめておこう」と、もう1つ下へ。この刑事犬養隼人シリーズにたどり着きました。
あらすじと感想
東京都内の公園で臓器をすべてくり抜かれた若い女性の死体が発見された。やがてテレビ局に“ジャック”と名乗る犯人から声明文が送りつけられる。その直後、今度は川越で会社帰りのOLが同じ手口で殺害された。被害者2人に接点は見当たらない。怨恨か、無差別殺人か。捜査一課のエース犬養刑事が捜査を進めると、被害者の共通点としてある人物の名前が浮上した―。ジャックと警察の息もつかせぬ熾烈な攻防がはじまる!
「BOOK」データベースより
この本自体は面白かったです。
残虐な手口で、「一体犯人は誰なんだ?」「なんでいちいち臓器をくり抜くんだ?」と、読む手が止まりませんでした。
犯人もくり抜いた理由も意外なもので、ぜひ続きが読みたいと思いました。
刑事の犬養にも重病を抱え入院している娘がいて、ジャックの犯行がその娘にも及びはしないか、とハラハラもさせられました。
でも、タイミングがいけなかった。
我孫子武丸の『殺戮にいたる病』を読んだ次がこれだったのです。
これも、殺人を繰り返す犯人が被害者の体を切り取るんです(汗)
ついでに、その前に読んだのが五十嵐貴久の『リカ』。
リカって狂った女がいるのですが、こいつも被害者の体を切り取るんです。
知っている人はもう大笑いですよね。
「よくそんなグロい系を続けて読んでるね」って。
この流れは本当にたまたまなんですが、AmazonのオススメAIに操作されていたのかなあ……。
ドラマ「ゲームオブスローンズ」も既に見ていて、残虐な表現には慣れているつもりでしたが、さすがに続き過ぎて少しまいってしまいました。
だからですかね。先日アップした青山美智子の『木曜日にはココアを』が、やさしくて心温まる神小説だったんです。
小説には、その作品自体の面白さに加えて、前後に何を読むかも大事ですね。
それでは、また。