中山七里

【読了記録】さよならドビュッシー/中山七里(音楽×スポ根×ミステリーが見事に融合。)

さっさ

どうも、さっさです。
中山七里の小説『さよならドビュッシー』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。

発行 2011年1月6日
電子版発行 2020年1月10日
読了 2022年5月5日

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読んだ経緯

2021年10月公開の映画「護られなかった者たちへ」に興味がわいて、原作を読み、中山七里さんのことを知りました。社会派ミステリーの名作です。

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中山七里さんのことを調べてみると、岐阜県出身とあります。

なるほど、この『さよならドビュッシー』でも名古屋が出てきます。

僕は愛知県一宮市出身で、今も住んでいます。名古屋まではJR新快速で10分です。

東海地方の作家なら、名古屋を舞台にすることはあり得ます。こちらとしても分かりやすいので、中山七里は優先して読んでいこうと思いました。

小説の殺人事件って、だいたい東京都内で発生するので、地理が分からないのはあるあるです。地元に近い地名が登場した方が、それは分かりやすくて良いですよね。

また、Twitterでみなさんの読了ツイートを見ていると、まあ中山七里がよく出てくるんです。ですから、気にはなっていました。

作品がいっぱいあって悩みましたが、Wikiで一番上にあったこのシリーズから読んでいこうと思いました。

あらすじと感想

ピアニストを目指すはるか、16歳。両親や祖父、帰国子女の従姉妹などに囲まれた幸福な彼女の人生は、ある日突然終わりを迎える。祖父と従姉妹とともに火事に巻き込まれ、ただ一人生き残ったものの、全身大火傷の大怪我を負ってしまったのだ。それでも彼女は逆境に負けずピアニストになることを固く誓い、コンクール優勝を目指して猛レッスンに励む。ところが周囲で不吉な出来事が次々と起こり、やがて殺人事件まで発生する―。『このミステリーがすごい!』大賞第8回(2010年)大賞受賞作。

「BOOK」データベースより

全身に大火傷。人から皮膚をもらう大手術を経て何とか生き残った遥。

厳しいリハビリを乗り越え、松葉杖があればゆっくり歩ける程度まで回復。

様々あって、ピアノの練習に励んでコンクールに出ようと決心します。

まず、ここまでのくだりが胸アツ。

皮膚はありますが、神経が死んでいるので感覚がありません。そんな状態からのリハビリの日々は、読んでいるこちらにも重たく、遥のことをずっと応援していました。大火傷からの復活なので、グロい表現はありますが、ミステリー好きならへっちゃらでしょう。

そして、最後には「えっ?マジ?!」という展開が待っています。

「音楽×スポ根」で心地良く突っ走っていて、もう十分楽しんでいました。

でも、忘れていました。

人が死んだり、遥自身も何度か危ない目にあっていたりしたのです。

ミステリーなんですよ、この話は。

それを見事に解決するのが、ピアニストの岬洋介。

中山七里いわく、ピアノを弾くイケメンの金田一(耕助。僕は世代的に、はじめちゃんの方がしっくりきます)。

まさにその通り。「金田一」が心地良い音楽ミステリーになったような。

楽器を奏でるシーン、僕は読み飛ばす感じでしたが、好きな人にはたまらず、音色が浮かんでくる心地良さがあるのではないでしょうか。吹奏楽部の人は必読でしょう。

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Amazonで検索したら、2013年公開の映画がありました。

原作では岬洋介がピアノを鮮やかに演奏するシーンがありました。

そこがどうやって表現されているのかが気になりますね。

それでは、また。

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ABOUT ME
さっさ
さっさ
塾講師。読書家。
1982年生まれ。愛知県一宮市の塾講師。読書量は年間100冊以上。勉強のやり方、自己啓発や心理学、ビジネスや哲学関連は読み尽くし、現在は小説が中心。読了記録を書き残しています。参考になればうれしいです。
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