中山七里

【読了記録】総理にされた男/中山七里(似ているという才能)

さっさ

どうも、さっさです。
中山七里の小説『総理にされた男』を読みました。
ネタバレ無しの読了記録。

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読んだきっかけ

Kindle Unlimited(サブスクで200万冊以上が読み放題)を周回していてピンときました。

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中山七里の小説を制覇したいと思っていたのがAmazonにバレたのか、オススメに出てきました。

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あらすじと感想

「しばらく総理の替え玉をやってくれ」―総理そっくりの容姿に目をつけられ、俺は官房長官に引っさらわれた。意識不明の総理の代理だというが、政治知識なんて俺はかけらも持ってない。突如総理にされた売れない役者・加納へ次々に課される、野党や官僚との対決に、海外で起こる史上最悪の事件!?怒涛の展開で政治経済外交に至る日本の論点が一挙にわかる、痛快エンタメ小説!

「BOOK」データベースより

評価 ☆☆☆☆☆(星5つ)

最大評価が来ました!

今まで読んだことないストーリー。

政治なんて素人の売れない役者・加納が、素人ならではの発想で突き進んでいく姿は感動そのもの。

大物政治家の安全のために影武者を用意しておくというのは、海外では意外とあるらしく、決して非現実的というわけではないそうです。ほぉ。

中3の社会の授業にも役に立ちます。難しそうな政治の内容が、主人公の素人目線のおかげで、シンプルにガンガン入ってきます。

東日本大震災の被災地を訪れた加納。

多額の復興予算が準備されたものの、瓦礫の撤去すら進んでいない現状。閣僚の関係者の中にも震災の被災者がいたりして、加納は胸を痛めます。

そして、アルジェリア大使館でテロが発生。

アメリカ側である日本は、テロリストとは交渉しない姿勢を貫こうとします。しかし、容赦ないテロリストによって次々と犠牲になる日本人。武力行使か援軍の到着を待つか。このあたりの加納の決断はこの小説の見どころ。

また、加納には珠緒たまおという恋人がいました。売れない加納のために狭いアパートに住まわせて、少ない稼ぎを加納のために使っています。

加納の突然の失踪に珠緒は警察に捜索を依頼。ですが、なかなか捜索が進まなかったり、担当者が異動したりしてしまいます。

加納は自分が総理の影武者であることを、珠緒には秘密にしなければいけません。

この2人の結末がこの小説の最後になるのですが、泣きましたね。

最後の1行で泣いた小説ってなかなかありません。

映像化されていないのが残念。

でも、政治ものはデリケートな絡みが色々とあって難しいんでしょうね。

中山七里の小説は全てが面白いというわけではなく、最初は「どうかなあ」と半信半疑でした。

でも、お見事でした。めちゃくちゃ面白かったです。

それでは、また。

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ABOUT ME
さっさ
さっさ
塾講師。読書家。
1982年生まれ。愛知県一宮市の塾講師。読書量は年間100冊以上。勉強のやり方、自己啓発や心理学、ビジネスや哲学関連は読み尽くし、現在は小説が中心。読了記録を書き残しています。参考になればうれしいです。
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