【読了記録】絶対正義/秋吉理香子(こんな女、絶対拒否!)
どうも、さっさです。
今回は秋吉理香子のミステリー小説「絶対正義」読了記録。ネタバレ無し。
2016年11月10日に幻冬舎より単行本刊行。
2019年2月2日から3月24日まで東海テレビによって、山口紗弥加主演、片瀬那奈、田中みな実ら出演でテレビドラマ化されました。
タイミングが合えば、Amazonプライムで見られます。
法律違反があれば、たとえ知り合いでも通報してしまう女。
こんな人が身近にいたら、あなたはどうしますか?
あらすじと感想。
由美子たち四人には、強烈な同級生がいた。正義だけで動く女・範子だ。彼女の正義感は異常で、法から逸れることを絶対に許さない。由美子たちも、やっと掴んだ夢や恋人との関係、家族までも壊されそうになり…。このままでは人生を滅茶苦茶にされてしまう!追い詰められた四人は範子を殺した。五年後、死んだはずの彼女から一通の招待状が届く!
文庫本裏表紙
異常な正義感を持つ高規範子。
・授業中に手紙が回れば、先生にチクる。
・生徒の喫煙を見逃した教師をマスコミに告発して退職に追いやる。
・廃屋に住むホームレスを黙認する役所に対し、登記簿謄本を閲覧して持ち主に連絡する。
など、序盤だけでもかなりのモンスターぶり。
友人の4人は彼女のことを「正義のモンスター」「正義のサイボーグ」「正義の夜叉」「正義のヌーディスト」と表現しています。
感謝すべき出来事もありますが、次第にうとおしくなって、4人がかりで殺害。
名前をよく見たら、「規範」って書いてあります。脱帽。
範子みたいな女が身近にいたら、僕は絶対拒否ですね。
仮にSPI性格診断をすれば、「秩序」重視のタイプでしょう。
このタイプは、人の気持ちは一切無視して、ルールや決まりが絶対でしょ、っていう感じ。職場では対人エラーが多く、プライベートでもあまり歓迎されません。
もし同じ職場にこういうタイプがいたら、違う部署ならギリギリセーフですね。とにかく任務遂行が第一という感じなので、仕事はできるんですよね。でも同じ部署で直の上司と部下になれば、絶対にうまくいきません。
読んでいるうちに、範子のことを「うちの職場だと、あの人こんな感じだな」と浮かんでくると思います。
そのうち、4人と同じように範子のことが憎くなって、「いけ!やってまえ!」と4人を応援したくなります。
まだ見ていない人は、ぜひチェックしてくださいね。