「あの人の下なら、「やる気」が出る。 モチベーション・リーダーになる50の具体例」[中谷彰宏](一緒に育っているのだ。)
どうも、さっさです。
今回は中谷彰宏の「あの人の下ならやる気が出る」
上司の人。部下育成って難しくないですか?
どうしていつも自分の下には、ロクでもない奴しかいないんだと思っていませんか?
自分が部下の時には「自分はこんなヘボ上司には絶対ならない」と思いますよね?
でも、実際に自分が上司になってみると、部下育成の難しさを思い知ります。
グッとくるところ3選。
自分を育てるために、部下がいると考える。
部下を育成するということは、「一緒に喜ぶ」ということです。
自分が成長するのと弟子が成長するのとは、同じだけうれしい。
弟子が1人いたら、2人分の成長を喜べるわけです。
「自分は上司として部下たちを育成している」と考えると、「自分はこんなに頑張って育てているのに、なぜ分かってくれないんだ」とイライラするし、疲れます。
そうではなくて、「10人の部下たちに自分が育ててもらっている」と考えればいいのです。
どうすれば正しく伝わるのか、部下への言い方を覚えていくことで、自分が育っているのだと考えましょう。
「前から言おうと思っていたんだけど」より、「今、気づいたんだけど」と言おう。
「あの部下は前からこうやっているな。ずっと見ていたけど、直らないよな」と感じていても、「前から1度言おうと思っていたんだけど」と言ってしまうと、部下にとってはショックが大きい。
そうではなくて、「今、気がついたんだけど、ここはこうしたほうがいいと思うよ」と言ってあげましょう。
これが言い方の工夫です。
「前から言おうと思っていた」と言われたら、「それなら、なんで前から言ってくれなかったのか、前からずっと嫌われていたのか」という気持ちになります。
これは、ケンカ・指示・注意、あらゆるコミュニケーションでの大切なポイントです。
マイナス面を指摘する時は、「前から」ではなく「今」なのです。
指示をする時に「今、気がついたんだけど」と言えば、相手も「ここを直したらリカバーできるチャンスがある」と思えるのです。
一番優秀なバイト君が、二番目のバイト君を育てる。
バイト君の中で一番優秀な1人を育てることができたら、次に2番目にやる気のあるバイト君を鍛えます。
2番目の人を鍛えるのは、あなたではなくて、一番できるバイト君です。
自分と一番できるバイト君の2人で力を合わせて、2番目のバイト君を育てるのです。
そうすると、全体のレベルが上へ上へと引っ張られていきます。
これが、みんなが疲れない最も効率的なやり方です。
一生懸命やることは大切です。
でも、「仕事を一生懸命やっている」というのは、人に対していうことばではあり、人から言われる言葉です。
「いかに効率よく仕事をするか」というのは、手を抜くことではありません。
もっと効率よく、もっと効果的にやっていくためにはどうしたらいいかを考えれば、余ったエネルギーで、プラスアルファのことができるのです。