「なぜあの人は落ち込まないのか 自分を強くする61の具体例」[中谷彰宏](前向きな比較をしよう)
どうも、さっさです。
今回は中谷彰宏の「なぜあの人は落ち込まないのか」
2002年11月8日、第1刷発行。
初版で買って、2021年になっても本棚にある名作です。
グッとくるところを厳選。
心が疲労している時は、体を疲労させて、バランスをとる。
落ち込んでいる人は、精神的には疲れていても、体は疲れていないものです。
仕事で頭や心が疲れている時でも、肉体的には疲れていないことが多いのです。
本来、落ち込んでいる状態になったら眠くなります。
ところが落ち込んでいる時は、疲れているはずなのに、よく眠れないことがあります。
これは心と体のバランスが崩れている状態です。
心を休ませるためには、体も疲れさせればいいのです。
現代人のほとんどは、心が疲れていて体が疲れていない状態です。
そんな時にはクヨクヨ考えるより、体を動かして、体を疲れさせましょう。
散歩やストレッチなどの軽めの運動をすると、スッキリしますよね。
勉強ばっかりとか、デスクワークばっかりという人は、心だけではなく体も動かしましょう。
才能よりも、技術よりも、タフさで差がつく。
調子のいい時は、強い人と弱い人の差は出ません。
調子の悪い時になって初めて精神力の差がつきます。
スポーツでいうと、相手に逆転されても、もう1度逆転できる力を持っていること。
ビジネスで交渉相手とギリギリいっぱいの駆け引きをすること。
こういった場面では、精神力で負けた人が負けます。
大きい意味で考えたら、人間は精神力の勝負です。
遺伝として持っている才能、知識、勉強量ではなく、精神的に強い人が伸びます。
勉強をする時も、目標を決めたり、モチベーションとなるものを探したりして、先にメンタルのマネジメントを決めるといいですね。
仕事だと、へこたれずに何年も同じ会社にいて頑張る力。
これも1つの精神力です。
比較をすると、ますます落ち込む。
子供が自転車に乗る練習をする時、友達に先を越されてしまうことがあります。
これは焦ります。
大人の場合でも、自分が周りの人よりも劣っている、遅れていることがあると、「ああ、もうダメだ」と思います。
他人との比較がその人を落ち込ませます。
落ち込む原因は、自分ができるかできないかではありません。
他人と比べて「あいつはできるようになって、自分はできない。ああ、もうダメだ」と思ってしまうのです。
自分としては、昨日よりは今日の方ができるようになっているはずです。
ところが周りの人が先にできるようになると、自分の進歩に気づく余裕がありません。
自分の進歩を自覚した上で、他の人にライバル意識を持てたら、競争することでその人は伸びます。
競争と比較は違います。
競争からライバル意識が生まれます。
ライバル意識からエネルギーが生まれます。
ライバル意識はプラス発想です。
でも、比較からはネガティブな発想しか生まれません。
「競争」と「比較」は違う。
勉強になりますね。
比較をするなら、過去の自分としましょう。
他人とは競争をしましょう。
コントロールできないものをコントロールしようとするから、落ち込む。
結果はコントロールできません。
打った球がホームランになるのか、イベントに何人集まるのか、これらのことはコントロールできません。
コントロールできないことを考え始めると、人間は落ち込みます。
精神力を強化するには、コントロールできることを考え、コントロールできないことは考えないようにしましょう。
どうしようもないことを考えている人は、どんどん落ち込んでいきます。
コントロールできないことにエネルギーを使ってはいけません。
消耗してしまいます。
自分でコントロールできることを考えれば、落ち込みません。
楽しいと思えたら楽しめます。
「過去と他人は変えられない」という名言があります。
考えても変えられないことは考えない。
自分の影響力が及ばないことは考えない。
こうやって割り切ることができれば、落ち込むことは無くなります。
失敗で落ち込むのは、失敗が少ないからだ。
失敗に弱い人は、失敗が多い人ではありません。
失敗が足りない人です。
失敗に強くなるのは簡単です。
失敗をたくさんすればいいのです。
スポーツの試合でプレッシャーに負けてしまう人は、日常の仕事を一生懸命やっていない人です。
日常生活の仕事でもっとプレッシャーを感じている人なら、「これぐらいのプレッシャーは大したことがない」と考えることができます。
精神力の鍛え方は、筋力トレーニングと一緒です。
負荷をかけて、今の筋肉を切ります。
そして再生してくる筋肉は、前よりも太く、強くなるのです。
辛いことばかり起こったからではなく、辛いことがほとんど起こっていないのです。
辛いことがたくさんあれば、精神的に強くなります。
ところが、精神的に負荷のかかっていない人は、全てが辛いと思ってしまいます。
実は「私は運が良かった。毎日が楽しくてしょうがない」と言っているのは、辛いことがたくさん起こった人です。辛いことがたくさん起こっているから、精神的な筋力が強くなったのです。
こんな人は、少々のことは失敗と感じないし、少々のことはプレッシャーと感じないのです。
勉強でも仕事でも、今はネット上でテンプレ(答えのようなもの)が転がっています。
もはや失敗自体、そんなにしなくなっているのです。
1度の失敗で「全てが終わり」という人もいます。
それはもったいないことですね。
自分のためではなく、誰かを助けるためにする。
落ち込んでいる時は、自分自身を客観的に見られません。
客観的に見られれば、落ち込んでいるところから脱出できます。
客観的に見るためには、自分のために何かしようと思ってはいけません。
自分自身が見えなくなるし、周りが見えなくなります。
ところが、誰かのために頑張ろうと思うと、冷静になれます。
自分も見えるし、周りも見えるようになります。
他人のために何かしてあげようと思った時ほど、余裕が生まれて、いい結果が生まれたりします。
他人のために何かしようとしている時は、落ち込みません。
自分のために何かしようとするから、人間は落ち込むのです。
誰かのためにやってあげると言う意識でいれば、結局それが自分のためにつながってきます。
誰かのためにやろうとして努力することのほうが、成功しやすいのです。
家庭で料理を任されているおばあちゃんは、ボケないし元気だ、という話を聞いたことがあります。
家族のためにメニューを考えたり、買い物に行ったりすることで、きっと元気さを保っているんですね。
まとめ
いかがでしたか?
落ち込まないようになれば、他のことに時間を使えます。
できたら学生や20代のうちに、最強メンタルを身につけたい。
メンタルの勉強は最優先だと思います。
他にも自分を強くする具体例がたくさんあります。
気になったら、ぜひ読んでみてください。
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