【読了記録】ちゃれんじ?/東野圭吾(スノボ中心のエッセー集)
どうも、さっさです。
東野圭吾のエッセー『ちゃれんじ?』を読みました。
感想を書き残しておきます。
内容と感想
ひょんなことがきっかけでスノーボードを始めた。あっという間に虜になってしまった。原稿を切り上げ雪山に通う日々。徐徐に上達していくのが楽しくてしようがない。自称「おっさんスノーボーダー」として、奮闘、転倒、歓喜など、その珍道中を自虐的に綴った爆笑エッセイ集。その他、カーリング、ワールドカップ観戦など、初モノに次々と「ちゃれんじ」しちゃいました。短編小説「おっさんスノーボーダー殺人事件」も収録。
「BOOK」データベースより
40代でスノーボードを始めた東野さん。
オフシーズンまで室内練習場に通ったり、雪があるからと山形まで滑りに行ったりと、スノボにハマり過ぎた様子が面白い。
僕は今41歳ですが、大学生の頃にやったのはスノボ。これから始めるならスキーよりもスノボ。なぜかそういう風潮がありました。
このエッセーも2002年の連載なので、僕の学生時代とドンピシャですね。僕は2002年に大学入学でしたから。
今が41歳なのでよく分かりますが、もしスノボが未経験で興味があったとしても、実際に始めるのはかなりのパワーがいります。
体力的なところが一番大きいですね。滑った翌日に筋肉痛になるのが目に見えていますし、わざわざ道具を一式揃えてゲレンデに行くまでもないかな、と思ってしまいます。
そんな、僕であったら戸惑うところに東野さんはまるで20代のようなノリでスノボにのめり込みます。
ウインタースポーツ好きにはたまらない1冊と思います。
他にもカーリングで大怪我をしてしまったエピソードや、ゲレンデに行けないならゴルフか?というくだりが印象に残りました。
ゴルフは僕もかつてやっていたので、魅力は分かります。
東野さんはプロゴルファーの服装がダサいのが、踏み出せない大きな理由だと言います。
確かになあ。女子はまだ華やかさがあるものの、男子は…と言葉を濁したくなってしまいます。しかも、2000年代前半の頃ですからね。
いくらタイガー・ウッズがカッコよく見えても、それは服じゃなくてタイガー・ウッズがカッコいいんですよね。
あと、ゴルフはやたらお金が出ていくんですよね。東野さんくらい稼いでいればいいんでしょうけども。
練習場で1球10円で100〜200球は毎回打ちますし、道具も一式揃えたら20万円はかかるんじゃないかな。
ドライバーとかアイアンとか、毎年新作が欲しくなりますし、ウェアもシューズもいちいち買い替えたくなってしまいます。
東野さんがジムに通うくだりも印象的。
実際に体重が落ちてくるのは3ヶ月たってからで、最初に張り切りすぎる人はすぐ辞めてしまうなんて、何年経っても変わらない真実が書かれています。
映画「レイクサイド マーダーケース」の撮影現場にお邪魔したくだりもあって、面白かったです。
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主人公役の役所広司さんが原作者が撮影現場に来ることについて「まあ、はっきり言ってあまりありがたくないです」と、本音に近いところを話していました。
東野さんについては、製作者に100%お任せしていて、仮に映画が原作と違うものになったとしても、悪いものを作ろうなんて製作陣は誰も思っていないのだからOK。というスタンスです。
制作側からすると、ありがたいですよね。
最近だと「沈黙のパレード」がアマプラで見られるようになりましたけど、抜群でした。
まとめ
いかがでしたか?
今回は東野圭吾のエッセー『ちゃれんじ?』の読了記録でした。
好きな作家のエッセーは貴重ですね。
文体が小説と同じって当然ですが、それで東野さん自身のことを語っているのが印象的。小説ばかり読んでいるとそうなります。
編集担当の方は逆ですよね。東野さんという人間が先で、小説が後。
気になる人はぜひ読んでみてはいかがでしょうか?
それでは、また。