【読了記録】スカーレット・レター/五十嵐貴久(抒情ホラー&ミステリー。ゾワゾワです)
どうも、さっさです。
五十嵐貴久の小説『スカーレット・レター』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
青字をタップすると、Amazonの商品ページに行けます。
読んだきっかけ
パニック小説が読みたくてネットで調べるうちに『炎の塔』に出会いました。
からのシリーズを読破し、『リカ』へ。
からのシリーズを読破し、『マーダーハウス』を文庫本発売から間も無く読了。
ここで、五十嵐貴久が書くミステリーへの信頼度が揺るぎないものになりました。
時間があれば過去作を読もうと思いつつも、なかなか読めない中、2023年3月、新刊である今作を発売日に買いました。
あらすじと感想
文芸編集者の春川澄香は、新人作家の山科和美と打ち合わせをするため岩手県に向かった。
Amazon商品ページより(単行本帯にも記載)
半日かけてやっとたどり着き、温泉宿の部屋で一息ついていると赤い封筒が目に入る。
中に入っていた便箋を読むと歓迎の言葉が綴られていた。
その時、窓に何かがぶつかる音が。
おそるおそる確認してみるとカラスがぶつかり、血を流していた。
それをきっかけとするように老人の幻影が現れ、何かを訴えようとしてきたのだ。
和美の友人の不審死、ベストセラー作家の失踪……。
全ての真相が暴かれた時、澄香が町を訪れた本当の理由が明らかになる!
冒頭で恐ろしいプロローグで始まり、温泉宿の窓ガラスにカラスがぶつかるのが気になりつつ、中盤までは普通のミステリーと思っていました。
でも、いつの間にか「リカ」シリーズや『マーダーハウス』でもあったゾワゾワがやってきます。
いろんな小説を読んでいますが、この感覚は唯一無二ですね。
編集担当と作家の話というのも、僕には興味深かったです。スマホの普及などで本がますます売れなくなっている中ですが、出版社の社員は徹夜に不規則な勤務で忙しいのが日常のようです。
帯に書かれた「あらすじ」がちゃんと内容とリンクしているのも五十嵐作品の特徴で、いつもお見事と思っています。
この本の前に読んだ雫井脩介の『殺気!』はあらすじと中身が全然違っていたので、余計にそう思わされます。
終盤で一気に色々分かってくる加速感。僕は好きですね。
読み終えた後、真っ赤な表紙を今一度眺めて、恐ろしいプロローグをもう1度読みました。
「そういうことか」と、読後の余韻がさらに印象的なものになりました。
P43の7行目にミスプリ発見。
「春川澄香」が正しいところが「澄佳」となっていました。
気になり過ぎて、五十嵐先生に初めてTwitterでDMをしました。
まとめ
いかがでしたか?
今回は五十嵐貴久の小説『スカーレット・レター』の読了記録でした。
真っ赤な表紙が印象的で、週末の読書で読み切れるお手軽さ。そして、間違いない面白さがあるのが特徴です。
五十嵐先生はTwitterとInstagramを日常的に使っていて、書籍について投稿するとリプがあります。
作家の方から「いいね」とか「リツイート」があると、興奮しますね。今回もあるかな。やってみよう。
それでは、また。