中山七里

【読了記録】帝都地下迷宮/中山七里

さっさ

どうも、さっさです。
中山七里の小説『帝都地下迷宮』を読みました。
殺人事件の犯人だけは明かさない読了記録です。

未読者向けのダイジェスト版にもなればと思います。

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読んだきっかけ

Twitterで他の人の読了ツイートを見てビビッときました。

東京の立ち入り禁止の地下に鉄道オタクが潜ってみたら、そこに100人の人たちが住んでいた。

こんな話、聞いたことないし、興味がめちゃくちゃわいてきましたね。

あらすじと感想

鉄道マニアの公務員・小日向巧はある日、廃駅で立ち入り禁止となっている地下鉄銀座線萬世橋駅へと潜り込む。そこで出会ったのは、政府の“ある事情”により地下で生活する謎の集団「エクスプローラー」だった。その集団内で起こった殺人事件をきっかけに、小日向は捜査一課と公安の対立も絡む大事件に巻き込まれていき……。エクスプローラーが抱える秘密とは? 殺人犯は誰か? 東京の地下で縦横に展開するノンストップミステリー!

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小日向巧は鉄道オタク。

鉄道オタクといっても色々あって、小日向は「廃駅鉄」と呼ばれる、もう使われなくなった駅を見て萌える男でした。

地下鉄銀座線萬世駅へと潜り込んだ小日向は、そこに住んでいる「エクスプローラー」と呼ばれる集団を発見。小日向はいつの間にか「特別市民」となって、自宅と地下を往復生活をスタートしました。

なぜ「エクスプローラー」の人たちは地下に住んでいるのか?

エクスプローラーは福井県敦賀市八ヶ部町で発生した、高速増殖炉(核燃料を扱う危ない施設)での臨界事故の被害者たち。放射能を浴びてしまった影響で、皮膚に異常が発生。太陽の下に出られなくなってしまいました。そこで政府の斡旋で東京の地下に住んでいた、というわけなのです。

ある日、住民の1人である輝美が地下で誰かに殺されます。

荷物を確認すると、輝美が警察庁公安第1課の人間だったことが分かります。輝美は何かの調査のために、地下の住民として潜入調査していたのです。

100人が地下に住んでいる理由がはっきりしたところで、今度は殺人事件発生。

しかも、犯人はエクスプローラーの中の誰か。

小日向は、公安からも警視庁からも取り調べを受ける中で、犯人を探すのです。

公安部は身内が殺されたことで怒っており、「エクスプローラー」を地下から追い出すことを計画。そっちの結末も果たしてどうなるのか。

うん、面白い。

主人公の小日向が冴えない鉄道オタクというのがいい。ハイスペックなイケメンが事件を解決する話も悪くありません。でも、周囲に翻弄されながら頑張って生きている小日向には、共感できる人も多いのではないでしょうか?

そして、殺人事件の犯人や動機も気になりながら、公安から逃げるように大移動を開始したエクスプローラーたち。

物語はあっちこっちに忙しいのですが、決して混乱することなく、面白いまんま進んでいきます。

中山七里の引き出しの多さに脱帽です。

まとめ

いかがでしたか?

今回は中山七里の小説『帝都地下迷宮』の読了記録でした。

音楽系の小説もありますが、こっちの方が面白いですね。

普段から小説を読みまくっている人にとっても、この本のような切り口の話はなかなかなくて新鮮なはず。

興味があれば、ぜひ読んでほしいです。

それでは、また。

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ABOUT ME
さっさ
さっさ
塾講師。読書家。
1982年生まれ。愛知県一宮市の塾講師。読書量は年間100冊以上。勉強のやり方、自己啓発や心理学、ビジネスや哲学関連は読み尽くし、現在は小説が中心。読了記録を書き残しています。参考になればうれしいです。
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