「片想い」[東野圭吾](体は女、心は男。)
どうも、さっさです。
今回は東野圭吾の小説「片想い」あらすじと感想。
どんな本?
十年ぶりに再会した美月は、男の姿をしていた。
裏表紙
彼女から、殺人を告白された哲朗は、美月の親友である妻とともに、彼女をかくまうが…。
十年という歳月は、かつての仲間たちを、そして自分を、変えてしまったのだろうか。
過ぎ去った青春の日々を裏切るまいとする仲間たちを描いた、傑作長篇ミステリー。
中谷美紀さん主演で、WOWOWドラマになっています。
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2021年2月時点では、見られませんでした。
うーん、残念。
著者紹介 東野圭吾
1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学工学部卒業。エンジニアとして勤務しながら、85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞を受賞。
BOOK著者紹介情報
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あらすじ
主人公は西脇哲朗。
年に1回催される大学アメフト部時代の同窓会に出席していました。
今や哲朗も30代半ば。
仕事はスポーツライターをしています。
妻の理沙子は同じアメフト部のマネージャー。
今回は仕事のため欠席。
男ばかりの同窓会は、2次会もなく終了します。
その帰り道、哲朗は日浦美月に出会います。
美月は、もう1人のアメフト部マネージャー。
化粧はどう見ても投げやりな仕上がりで、筆談で会話してきます。
様子がおかしいです。
とりあえず哲朗は、美月を自宅へ招きます。
「オレは男だったんだ。ずっと前から。QBたちと出会うより、ずっと前から」
QBとは哲朗のポジション「クォーターバック」のことで、美月は哲朗のことをそう呼んでいた。
目の前にいるのは美月本人。
美月はどうやら性同一性障害のようです。
美月は男性の心を持ちながら、女性の体に生まれてしまったのです。
哲朗は、美月を抱いた経験があります。
現在の美月は、結婚して子供もいます。
大学時代には、中尾功輔という恋人もいました。
でも、どうやら中身は男のようです。
さらに衝撃の告白。
ある人物を殺してしまい、警察に追われている、と言います。
美月をかくまうことを決めた、哲朗と理沙子。
しかしある日、美月が失踪してしまいます。
なぜ美月は失踪してしまったのでしょうか?
そして、事件の裏に隠された驚きの秘密とは?
まとめ
殺人事件に、トランスジェンダーの要素が加わった本作。
人はときに、何でも白か黒かハッキリ決めたがります。
男と女は、メビウスの輪の上にいる。
白か黒か決まらない時も、あっていいのではないか。
そんなことを問いかけている作品です。
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