【読了記録】あなたが誰かを殺した/東野圭吾(加賀シリーズ第12弾)
どうも、さっさです。
東野圭吾の小説『あなたが誰かを殺した』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
あらすじと感想
閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。
Amazon商品ページより
愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。
残された人々は真相を知るため「検証会」に集う。
そこに現れたのは、長期休暇中の刑事・加賀恭一郎。
――私たちを待ち受けていたのは、想像もしない運命だった。
別荘地で毎年恒例のバーベキューパーティーに集まる5つの家族。
解散後に6人がナイフで刺され、5人が死亡する事件発生。
後日、高級料理を食べた後、お店のスタッフに犯行に使ったナイフを見せながら自主する男、桧川大志。
ところが取り調べで桧川は「想像にお任せします」と、詳細を何も話しません。別荘に集まった人たちとの繋がりも分からず、動機も不明。地元の警察では捜査がなかなか進まない状況でした。
別荘地での中心人物である高塚俊策の発案で、事件の検証会が開催されることになります。そこに無理やり長期休暇を取らされている加賀が参加することになり、いつも通りお見事な感じで真相にたどり着きます。
流れとしてはよくあるお金・権力・愛憎のもつれ話です。
でも東野圭吾ならではの心情の描き方、最後のさらなる衝撃が今作もありました。
登場人物の把握に時間がかかりました。
単行本P51に登場人物一覧があって、「え、誰だっけ?」ってなったらP51を見るという感じで乗り切れました。
読後感は同じ東野圭吾の小説『レイクサイド』に似ています。同じ感想をAmazonレビューでいくつか見ましたね。『レイクサイド』は加賀がいないだけで、他のシチュエーションが似ています。
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また、今作は別荘を持つくらいお金持ちの人たちの話なので、出てくるお酒が近所のスーパーで見たことないものばかり。
気になるので、出てきたものを全部Amazonで検索しました。
最高値はシャトー・マルゴー。作中では20万円はくだらないと書かれています。自主した桧川が逮捕前最後に飲んだのがこれです。
僕、お酒は好きなものですから面白いですね。
Amazonでいろいろ検索してしまったので、これからしばらくオススメに表示されてしまいます(汗)。誘惑に負けないようにしないといけません。
ちなみに加賀は黒ビールを飲んでいました。ワインやシェリー酒に比べたら安いですが、それでも高いです。
それにしても加賀が阿部寛にしか思えないのは僕だけでしょうか。
もう加賀のセリフや振る舞いが全部阿部寛です。なんならドラマ「VIVANT」でも阿部寛が加賀に見えて仕方ありませんでした。
加賀の常に迷いなく断定する感じが阿部寛の雰囲気と合ってますよね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は東野圭吾の小説『あなたが誰かを殺した』の読了記録でした。
安定の面白さがありましたね。ぜひ映像化してほしい。
犯人とその関係者との繋がりって、必ずあるわけですけども、読んでいる途中ではなかなか分かりません。
東野圭吾はその辺りの焦らし方というか、隠し方というかが本当にうまい。
しばらく経つとストーリーをいい感じに忘れますから、その時にまた楽しみながら読むことにします。
それでは、また。