【読了記録】魔女と過ごした七日間/東野圭吾(円華の力はホントに欲しい)
どうも、さっさです。
東野圭吾の小説『魔女と過ごした七日間』を読みました。
ネタバレ無しの振り返りです。
青字をタップすると、Amazonの商品ページに行けます。
読んだきっかけ
東野圭吾の書籍は、エッセーも絵本も含めて全て読んでいて、新刊が出たら無条件で買うシステムになっています。
今作も発売日の午前中に届けてもらいました。
東野圭吾ファンになったのは、ドラマ「ガリレオ」、映画『容疑者Xの献身』からの原作、映画『プラチナデータ』からの原作と進んだ頃でした。
映画やドラマを観てから原作小説を読むということは、元々他の映画やドラマでもしていました。
中でも、東野圭吾の小説はピカイチ。とにかく文体のフィーリングが僕にピッタリ。もう何冊、感動と号泣をしたか。
他の作家の小説もたくさん読みましたが、東野圭吾を越える人はいません。
普段はKindle端末でいろんな小説を読んでいるのですが、東野圭吾は一部の小説のみKindle版。
久しぶりに紙の本で小説を読みました。
持っているのがしんどい時がありますが、たまにはいいですね。
紙には紙の味があります。
あらすじと感想
AIによる監視システムが強化された日本。
Amazonの商品ページより
指名手配犯捜しのスペシャリストだった元刑事が殺された。
「あたしなりに推理する。その気があるなら、ついてきて」
不思議な女性・円華に導かれ、父を亡くした少年の冒険が始まる。
シリーズ第1作『ラプラスの魔女』から不思議な力を発揮している羽原円華。
その超人的な物理予測の能力は、今作でも存分に発揮されます。(「ラプラスの魔女」の映画を観たので、円華はもう完全に広瀬すず。)
主人公は父を亡くした少年・月沢陸真(つきざわ りくま)、中学3年生。
父は水死体となって発見されました。
父は元警察官。指名手配犯の顔を何百人と記憶していて、街中でウロウロしつつ、見つけたら逮捕、ということをやっていました。
ところが、防犯カメラとAIの連携プレーが台頭。人間の出番は確実に減っていたのです。
陸真は警察の捜査に協力するうちに、円華がいるあの研究施設に訪問することになります。
そこには円華以外にも特殊能力を持った子どもたち、通称「エクスチェッド」が複数いました。
一度見たものは完全に覚えてしまったり、見たものを絵で完全再現できたりと、誰もがうらやむ特殊能力を持っている子たちがいます。
ただ、その代償なのか、うまく話せなかったり、体が不自由だったりします。
研究施設には、陸真と関係のある人物がいました。
警察の捜査とは別で、円華と陸真たちの独自捜査もスタート。
そこからの展開は、最後まで一気読み必至のもの。
少年の冒険。
円華などの特殊能力にワクワク。
そして、いつもながらお見事な警察ミステリー。
ダレることが一切なく、突き進んでいきます。
終盤に出てくる、実際にありそうな話は一読の価値あり。
悪用されなければ実現してほしいなあ。
あるいは既に内緒で実用化が進んでいるかも。
まとめ
いかがでしたか?
今回は東野圭吾の小説『魔女と過ごした七日間』の読了記録でした。
DNAとAIを使った警察捜査のくだりが出てきますが、似たような先進的な捜査は『プラチナデータ』でもありましたね。
犯罪者ではない人も警察が管理してしまっていいのか、という重要な問いかけが今作でも見られます。
同時に、AIの長所と短所、人間の可能性、AIと人間の共存の可能性といったところを考えさせられます。
気になったら、ぜひ読んでみてください。
それでは、また。