【読了記録】エス/鈴木光司(今度は孝則の話)
どうも、さっさです。
鈴木光司の小説『エス』を読みました。ホラー小説「リング」シリーズ第5巻です。
ネタバレ無しの忘備録。過去作のネタバレは含みます。
読んだ経緯
シリーズ第1巻の『リング』を読んで、その恐怖と面白さにどハマり。
6巻全てを読もうと思い、すぐに買い揃えました。
『リング』から続けて読んでいますが、興奮が冷めることなく5巻『エス』まできました。
「BOOK」データベースによると、3巻『ループ』も完結編で、4巻『バースデイ』も完結編でした(笑)。5巻『エス』はどんな話が待っているのか。
ついでにAmazonプライムで映画『リング』も見ました。いやあ、怖くて面白い。松嶋菜々子と松重豊の高身長2人が同じアングルの中にいるのが新鮮でしたね。真田広之もいい感じでした。90年代後半の貞子旋風を、当時スルーしてしまったことを反省。
あらすじ
映像制作会社に勤める安藤孝則は、ネット上で生中継されたある動画の解析を依頼される。それは、中年男の首吊り自殺の模様を収めた不気味な映像だった。孝則はその真偽を確かめるため分析を始めるが、やがて動画の中の男が、画面の中で少しずつ不気味に変化していることに気づく。同じ頃、恋人で高校教師の丸山茜は、孝則の家で何かに導かれるようにその動画を観てしまうのだった。今“リング”にまつわる新たな恐怖が始まる。
「BOOK」データベースより
今回の主人公は安藤孝則。
「ん?この人、どこかで見た気がする…」
と、シリーズ第2巻『らせん』を再び読み返すと、孝則がいました。高山竜司の遺体を解剖をした監察医・安藤満男の息子。水難事故で死んでしまいましたが、2年後、貞子との取り引きで生き返りました。
孝則は医大には進学せずに、芸大へ。その後、映像制作会社に勤めています。1度死んでいる経緯があってから、満男は孝則に自由にさせています。
首吊り自殺の映像分析をしようとしますが、孝則は映像を何回か見るうちに、男の位置が微妙に変わっていることに気が付きます。
この男は一体誰で、どうして映像の中で位置が変わっているのか。
孝則の恋人、丸山茜。
首吊り自殺の映像を見てしまったのですが、
12歳の頃、その男に殺されかけた記憶があったのです。
プロローグに登場する死刑囚・柏田誠二。
4人の少女を暴行、殺害。性的行為には及んでいませんが、なぜか被害者はみんな下着を脱がされています。5人目の犠牲者が出る寸前で逮捕されています。
何が一体どうなっているのか?
評価
☆☆☆☆★(星4)
真相が分かって、つながってきた時の衝撃は、第1巻『リング』に迫るものがありました。
懐かしのというかお約束というか、あの人が今回も登場します。
自分がかつて死んでいたことが分かった孝則が、満男に詰め寄る場面が印象的。
そして、茜と首吊り男、死刑囚との関係、孝則の更なる秘密。映像化は不可能で、小説だから味わえるものとなっています。
終盤にかけての真相解明のテンポの良さ。心地いい。
『ループ』と『バースデイ』で少しダレた感じがありましたが、『エス』で面白さが蘇った印象です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は鈴木光司の小説『エス』の読了記録でした。
孝則が大きくなってからの話で、やっぱり貞子が絡んでくるところがお見事でした。
最終6巻ではどうなるのか。
ってAmazonで6巻『タイド』見たら、今度は死刑囚・柏田誠二の話みたいです。楽しみにしたいと思います。
それでは、また。
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