鈴木光司

【読了記録】バースデイ/鈴木光司(恐怖と感動の完結編)

さっさ

どうも、さっさです。
鈴木光司の小説『バースデイ』を読みました。
ネタバレ無しの忘備録です。

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読んだ経緯

シリーズ第1巻の『リング』を読んでから、シリーズ6冊を全てポチりました。『バースデイ』は第4巻になります。

貞子旋風にわいていた1990年代後半。当時の僕には興味がなくて、全部スルーしていました。怖いものを完全に避けていましたね。

ゲームでやった「かまいたちの夜」、「クロックタワー」、「バイオハザード」。それらで恐怖は十分お腹いっぱい。わざわざ小説や映画まで見て恐怖しようとは当時思いませんでした。

40歳となった今では、小説が大きな娯楽となりました。自分のタイミングで読めて、自分の好きなように想像できる。ホラー小説も全然アリになりました。

あらすじ

リングの事件発生からさかのぼること三十年あまり。小劇団・飛翔の新人女優として不思議な美しさを放つひとりの女がいた。山村貞子―。貞子を溺愛する劇団員の遠山は、彼女のこころを掴んだかにみえたが、そこには大きな落とし穴があった…リング事件ファイル0ともいうべき「レモンハート」、シリーズ中最も清楚な女性・高野舞の秘密を描いた「空に浮かぶ棺」、『ループ』以降の礼子の意外な姿を追う「ハッピー・バースデイ」。“誕生”をモチーフに三部作以上の恐怖と感動を凝縮した、シリーズを結ぶ完結編。

「BOOK」データベースより

今作『バースデイ』は3つの短編集ながら、シリーズを結ぶ完結編とのこと。

あれ?前作の『ループ』にも完結編って書いてあって、ストーリー的にもクライマックス感があったのですが…。それにこれで完結しちゃったら、あと2冊はどういう話になるんだろう…。まあそれはこれからのお楽しみということにしておきます。

「空に浮かぶ棺」
山村貞子と並ぶいい女、高野舞。高山竜司の優秀な教え子として活躍した彼女。『らせん』で貞子を出産するまでのエピソードが描かれます。

「レモンハート」
山村貞子が劇団に所属していた頃の話。音響係の遠山が貞子の美貌に翻弄されます。『リング』で登場した「念写(念像)」につながる話。

「ハッピー・バースデイ」
『ループ』で二見馨といい感じになって、子どもがお腹に宿った杉浦礼子。約束の2ヶ月が過ぎても馨はアメリカから戻ってきませんでした。礼子は馨の行方を聞いて、なんとしても馨に会おうと奮闘します。

評価

☆☆☆★★(星3)

それぞれの話に「なるほど」と思わされます。

ですが、第1巻『リング』が怖過ぎて面白過ぎて、第2巻以降が第1巻をなかなか越えられない状態になっています。

「空に浮かぶ棺」では、高野舞はモテるのに、なかなか一線を越えられない場面は印象的でした。胸が小さいというのは、そんなにダメなことなのでしょうか。

「レモンハート」では、貞子に振り回される遠山に同情。貞子が絡むとなぜか機械の調子がおかしくなるのは、もうお約束ですね。

「ハッピー・バースデイ」は感動がありました。確かにハッピーバースデイです。このセリフが出てくる場面では、ページをめくる手がしばらく止まりました。

まとめ

いかがでしたか?

今回は鈴木光司の小説『バースデイ』の読了記録でした。

もう伏線は全て回収した感じがありますが、第5巻ではどういう話が待っているのでしょうか。

それでは、また。

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ABOUT ME
さっさ
さっさ
塾講師。読書家。
1982年生まれ。愛知県一宮市の塾講師。読書量は年間100冊以上。勉強のやり方、自己啓発や心理学、ビジネスや哲学関連は読み尽くし、現在は小説が中心。読了記録を書き残しています。参考になればうれしいです。
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