【エッセー】古典と哲学を読んだら、脱力できたものの、新たな悩みが発生。
どうも、さっさです。
書こうか悩みましたが、頭の中でぐるぐる回ってしょうがないので書きます。
何を読んだのか?
読んだ結果、脱力できました。
ざっくり何が学べるのかというと、
・富と権力を求めるのはキリが無いし、仮にゲットできてもキープするのが大変。
・豪華な家も、地震や火事、竜巻ですぐになくなる。昨日まで富豪だった人も、あっという間に一般人になる。
・ローマ皇帝という最強の権力者でも悩んでいる。ということは人間全員、悩みや不安はいつまでもあるもの。役職や財産の所有量は必ずしも幸せにはつながらない。
・宇宙からしたら人間は小さな存在。自分は時期にいなくなるし、他人もすぐにいなくなる。だから他人への執着、良し悪しや感情の判断は捨てるべき。
・人生は短い。長生きできる保証なんてないのだから、他人のためにしなければならないことより、自分が本当にしたいことをしよう。振り返れば、自分のために過ごした時間がいかに少ないことか。
・心配事のほとんどは、実際には起こらない。他人への不満や未来へ不安を持つくらいなら、今、自分を真剣に生きる。
こんな感じのことから、会社での出世や収入について、興味がなくなりました。
馬車馬のように働いたことで得られるものなんて、たかが知れています。
僕には自分の健康と家族の方が大事です。
これまで、自分の能力以上の本気さとスピードを煽られていたような気がして、体調不良になるまで仕事をしてきました、
ですが、その全てをやめることにしました。
他人ファーストの割合は少なく、自分ファーストの割合を増やすことにしました。
会社やお客さんの中にいる変わった人にも、執着しないことにしました。
ブツブツいう人は吠える犬。無視です。
食うのと寝るのに困らなければ、後のことは全部贅沢。
あれこれ悩まないことにしたのです。
でも、脱力しすぎて…
新たな悩みが出てきてしまいました。
塾講師という仕事の意味が揺らいでいるのです。
勉強ができることと、学歴の価値が僕には分からなくなりました。
食うのと寝るのに困らなければ、他のことは全部贅沢だからです。
以前は価値があると思っていました。
成績が良くて、いい高校・大学に行くことが大きな幸せにつながるのだと信じていました。
でも、古典や哲学を読んで人間のことを学ぶうちに、どうでもよくなってしまいました。
幸せとは、大きさではありません。大きさを求めていると、めったにやってきませんし、やってきてもまた新たな幸せを求め続けて、また苦しむだけです。
テストの学年順位が1位でも、苦しいのなら意味がありません。次回もキープするのが大変です。他人が自動的にライバルになってしまい、負けまいとして苦悩はずっと続くからです。
過去の自分との比較だけで前向きに過ごすのが理想ですが、実際に塾で中学生を見てきて、そうしている人はいません。
成績が悪い人は、誰だって良くなりたいと思っていますよね。
ですが、実は成績が良くなっても悩みが無くなることはありません。
なくなるどころか、できていないところが余計に目立って、悩みは深くなるのです。
だったら、最初から良くなるのをあまり求めすぎないことです。
自分ができる範囲で取り組んで、結果については何も考えないこと。
考えるのは、自分ができることを本当に力の限りやったのか、それだけにすることです。
「でも親がうるさくて…」っていう学生はいっぱいいますよね。
勇気を出して無視しましょう。
いつの時代も親はうるさいものです。
自分のスペックを無視して、子供にブツブツ言うのが親なのです。もう少しできるはず、と勝手に期待を押し付けてくるものなのです。そういう生き物だと思いましょう。
人間は常に「今」と「自分」に不満を持っているもの。
たまたま親の不満解決の手段が、子供にブツブツ言うことなのです。
無視できないくらいうるさいのなら、1度本気で反抗することです。
「うるさい!」と。
ただ他者貢献はしたいので…
求められたら応じる。
このスタンスで過ごそうと決めました。
勉強や学歴の意義については賛否両論で、結論は出ません。
学生の頃の成績が良かったわけではないのに、社会人になってから、いい女ができて、いい車に乗って、いい家に住んでいる人もいますからね。
幸せって何なのか、よく分かりません。
僕には勉強ができることについて、以前ほどの執着は無くなりました。
ですが、もし誰かが勉強の価値を信じていて悩んでいるのなら、僕はその人の役に立ちたい。
実際に成績が上がることが満足につながるかもしれません。そんなに気にしなくていいんだ、と不安を取り除くお手伝いをすることで満足につながるかもしれません。
ただ、こちらからのお節介は一切しません。
アラフォーになって、そんな体力も気力も無くなりました。
あれもこれもはもう無理です。
塾の現場では力の限り頑張っているので、大目に見てほしいです。
それでは、また。