【読了記録】魔の山 コルター・ショウ/ジェフリー・ディーヴァー(カルト集団に潜入からのサバゲー)
どうも、さっさです。
ジェフリー・ディーヴァーの小説『魔の山 コルター・ショウ』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
青字をタップすると、Amazonの商品ページに行けます。
読んだ経緯
日本のミステリーにいったん飽きて、海外ミステリーを検索してたどり着きました。
ジェフリー・ディーヴァーは映画「ボーン・コレクター」の原作者と知りました。
昔見た映画が面白かったので、ぜひこのシリーズを読みたいと思いましたが、10冊以上刊行されていてちょっと手が出づらい(汗)。(「新宿鮫」シリーズをスピンオフも含めた13冊読むのに何ヶ月かかったことか…)
そこで、まだ3冊のコルター・ショウシリーズから読むことにしました。
この『魔の山』はシリーズ2作目です。
この小説はKindle版で買いました。本屋で単行本を見たら分厚いし文章が2段になってるし、持って読むにはしんどそうだと思いました。
読書端末はKindle Oasisを使っています。
あらすじと感想
姿を消した人間を追跡するエキスパート、コルター・ショウ。
失踪人や逃亡犯に懸賞金がかかれば、彼が必ず探し出す。なぜ若者は命を絶ったのか?
Amazon商品ページより一部抜粋
その謎を追い、コルター・ショウは山中のカルト村に潜入する。
ドンデン返しの魔術師ディーヴァーの新シリーズ、白熱の新展開。
主人公コルター・ショウは「懸賞金ハンター」。
逃走中の犯罪者を捕まえる「賞金稼ぎ」とは違って、事件性のない行方不明者も探す対象となります。著者がこの小説のために用意した職業だそうです。
舞台はアメリカの西海岸。ショウはウィネベーゴというキャンピングカーで生活しています。
キャンピングカーで生活している人の話というだけで、既にだいぶ面白い。
職場がずっと同じ場所である僕からしたら、刺激たっぷり。
前作では連続誘拐事件を追いかけていましたが、今作ではオシリス財団というカルトと大自然を相手に、サバイバリストの本領を発揮しています。
この本を買ったのが2023年4月30日で、読み終えたのが5月31日。
いやあ、長かった。
単行本は分厚い上に文章が2段になっています。
Kindle版では普通の表記で読めますが、読んでも読んでもまだ終わらないのか、という感じはしましたね。
でも、面白さは損なっていません。
ショウは同じくサバイバリストだった父親から、あらゆる状況の中でも生き延びる術をちょこちょこ思い出しながら、物語は進んでいきます。
メインの話が進みながら、ショウの家族や内面に迫るシーンが上手い寄り道となって、飽きずに読み通すことができました。
アメリカ人特有の軽口というか、遠慮のない言葉が気持ちいいのもあります。日本では「無口の美学」みたいなものがありますからね。
アメリカの小説を読むと、日本の窮屈さというか、もっと言いたいことを言ってもいいのではないか、というところがいつも感じられます。
これもいい勉強ですね。
塾で生徒たちから「誰々に何々を言われてショック」的な話をよく聞きます。みんな大体言い返せずに落ち込んでいます。
でも、アメリカでは言い返すかつかみかかるかして、強気に問題を解決する傾向があります。これは大きな違いです。マネして欲しいなあ。
まあ、言葉とか言い方に敏感なのは日本人のいいところでもありますからね。さじ加減は難しいですけど。
まとめ
いかがでしたか?
今回はジェフリー・ディーヴァーの小説『魔の山 コルター・ショウ』の読了記録でした。
怪しい財団の施設に潜入してのサバイバルは読み応えがありました。
アメリカではこのシリーズの映像化の話が進んでいるみたいです。
日本でもぜひ見られるようにして欲しいですね。
それでは、また。