「葬送のフリーレン」あらすじ　1〜4巻

どうも、さっさです。
今回はマンガ「葬送のフリーレン」あらすじ忘備録。

まだ4巻までしか出ていないのに、あちこちの本屋で平積みになっているヒット作。

知らない状態でこれから読みたい人は、先に進まないでください。

あらすじをサクッと知りたい人にはたった3分で人と共有できるレベルまでいけます。

これまでに無い設定がすごい！

これまでに無い設定「魔王を倒した後、死んだ仲間の人生を振り返る」

普通は魔王を倒すまでが描かれるものですが、この作品は魔王を倒した後から始まるお話。

勇者一行のことがよくわからない状態でスタート。後から色々分かってくるので「そうだったのか！」と感動を呼びやすい。

しかも、この形式であれば今後読者の反応を見ながらストーリーをどうとでも変えられるので、強いです。

死んだ仲間の人生を振り返る、というのもいいですね。重松清の小説「永遠を旅する者」（Xbox「ロストオデッセイ」の挿入話の小説）も死ねない人物の視点で人の一生の儚はかなさを見る話でした。これと似ています。

読んでいると、生きるパワーがもらえます。「毎日を無駄に生きてはいけない」と活力がわいてきます。オススメです。

1巻

魔王を倒した勇者一行の”その後”。

魔法使いフリーレンはエルフであり、旅をした3人とは違う部分があります。

彼女が”後”の世界で生きること、感じること。

そして、残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは−物語は”冒険の終わり”から始まる。

英雄たちの”生き様”を物語る、後日譚アフターファンタジー！

本書より

エルフであるフリーレンは長生き。人の一生をとても短く感じています。

パーティー解散後、一行は50年ぶりの再会。フリーレンは相変わらずですが、勇者ヒンメルと僧侶ハイターはすっかりおじいちゃんになっていました。約束していた流星群を見た後、勇者ヒンメルは息を引き取ります。

「たった10年一緒に旅しただけだし…人間の寿命は短いってわかっていたのに…なんでもっと知ろうとしなかったんだろう…」涙を浮かべるフリーレン。

「わたしはもっと人間を知ろうと思う。」フリーレンは旅に出るのでした。

フリーレンはハイターの弟子・フェルンの修行に付き合うことに。4年後、僧侶ハイターは息を引き取ります。

勇者ヒンメルの死から26年後。フリーレンとフェルンは、ヒンメルの銅像が飾られている村へ立ち寄ります。ちょいと感動の蒼月草そうげつそう探し。

勇者ヒンメルの死から27年後。中央諸国グレーセ森林。80年前に封印したモンスター・クヴァールが近いうちに動き出してしまいます。クヴァールは「人を殺す魔法ゾルトラーク」という史上初の貫通魔法を開発。2人はなんとかクヴァールを倒します。この作品初のバトルシーン。

勇者ヒンメルの死から28年後。大魔法使いフランメの手記を探す2人。フリーレン、実はフランメの1番弟子でした。ここでフリーレンが1000年以上生きていることが分かります。

死んだヒンメルと対話しようと戦士アイゼンと共に「魂の眠る地オレオール」を目指すことに。しかしそこは、今は魔王城がある場所でした…

2巻

長生きなエルフの魔法使い・フリーレン。

弟子の魔法使い・フェルンと歩む旅の目的は再び魔王城。

勇者たちの魂が眠るとされる地。この旅は、勇者たちとの冒険の足跡を辿ることでもあります。

道中、戦士アイゼンの弟子・シュタルクとの出会いもー

物語は、追憶と共に新たな局面へと進む。

英雄たちの”系譜”を紡ぐ後日譚アフターファンタジー！

本書より

「魂の眠る地オレオール」を目指す一行。魔王城のあるエンデは大陸の最北端。馬車で近くまで来たら、アイゼンを残して、フリーレンとフェルンの2人で行くことに。それは勇者一行が10年かかった道のりと同じ。

竜の巣の中に魔導書を発見。竜に魔法を放つも倒せない。どうやら前線で戦う戦士が必要。そういえばアイゼンから弟子のシュタルクを途中で仲間にするよう言われていました。

シュタルクと出会った2人。しかし、戦闘経験はゼロ。おでこの傷はアイゼンに殴られたものですが、竜と戦った時にできたものだと嘘をつきます。でも夜中にこっそり修行して手にはマメができていました。

竜と向き合うシュタルク。本人の恐れとは裏腹に、一刀両断。シュタルクはとっくに強くなっていて、必要なのは覚悟だけでした。アイゼンがシュタルクを殴ったのは、恐れたから。「シュタルクはきっとすごい戦士になる」

北の関所が通れないのですが、後にフリーレンだと分かり通してもらえることになります。

勇者ヒンメルの死から28年後。北川諸国グラナト伯爵領。ここは魔族と友好関係を結ぼうとしているところ。しかし、魔族は人間を欺くために言葉を使っています。

フリーレンは魔族の気配を察知して魔法を使おうと杖を振りかざしたところ、街中だったので衛兵に捉えられて、屋敷の地下牢に閉じ込められてしまいます。

シュタルクとフェルンはフリーレンを助け出そうと、屋敷に忍び込みますが、彼女は自力で脱出しており、一人でかつて戦った相手である魔族アウラの元へ向かいます。

3巻

勇者一行にいた魔法使いフリーレン。

魔王軍の残党で大魔族でもある七崩賢・断頭台のアウラと衝突。

その中で、フリーレンの史実が明かされていきます。

悠久の時の中で、彼女が抱いた感情とはー

物語は、現在と過去が交錯していく。

英雄たちの”真実”を紡ぐ後日譚アフターファンタジー！

本書より

フリーレンとアウラ。80年ぶりの対戦。

アウラは相手を服従させ、意のままに操る魔法「服従の天秤」を使います。この魔法のせいで人間はアウラに勝てていません。

アウラを上回る魔力の魂が天秤に乗れば、アウラに打ち勝つことができます。しかし、そんなことはここ500年、一度たりともなかったと言われています。

一方、シュタルクとフェルンはリュグナー、リーニエと対戦。
フェルンvsリュグナー。
2人とも人生の大半を魔法に費やしてきました。

シュタルクvsリーニエ。
リーニエはシュタルクの師匠アイゼンの技を使います。戸惑うシュタルク。リーニエは魔力を読み取るのが得意。シュタルクはリーニエが昔記憶した最強の戦士と同じ動きをしています。

回想
アイゼン「強い相手に勝つ秘訣を教えてやる。簡単だ。何度でも立ち上がって技を叩き込め。戦士ってのは最後まで立っていた奴が勝つんだ。」

リーニエを一刀両断するシュタルク。そしてフェルンの魔法ゾルトラークがリュグナーを撃ち抜きます。

続いてフリーレンvsアウラ。
ここではフリーレンがフランメの弟子になる回想シーンが見られます。
フランメに師事して50年。フランメは死ぬ前に、「私の一番好きな魔法は、綺麗な花畑を出す魔法だ」と言い残します。

アウラは500年以上生きた大魔族。しかしフリーレンは1000年以上生きた魔法使い。戦いはフリーレンの圧勝に終わります。

引き続き大陸最北端のエンデを目指す一向。

モンクのクラフトに出会います。クラフトはエルフ。長い人生を歩んでいることをフリーレンと話します。フリーレンは孤児院に出資していたハイターとの一幕を思い出します。

クラフト「フリーレン。今生の別とは思わん。何百年後かに、またな」

一行はとある集落、剣の里へ。この里の近くには女神様が授けたとされる、勇者に剣が刺さっていました。その剣を80年前に引き抜いたと言われているのがヒンメルでした。

しかし、実際にはヒンメルはこの剣を抜けなかったのです。
ヒンメル「いいじゃないか偽物の勇者で。僕は魔王を倒して世界の平和を取り戻す。そうすれば偽物だろうが本物だろうが関係ない。」

北側諸国アペディート地方。今日はシュタルクの18歳の誕生日。

シュタルクは兄シュタルトのことを思い出します。汚れ１つない白いマントは村最強の戦士の証。兄に逃げろと言われて、シュタルクは無事に逃げられたのでした。

フリーレンはアイゼンから聞いていた大きなハンバーグを振る舞います。

北側諸国アルト森林。僧侶ザインとの出会い。
蛇に噛まれたシュタルクを一瞬で治療してみせます。

フリーレンはザインを仲間にならないかと誘いますが、拒否されます。フリーレンは意地でも仲間に誘うことに。

4巻

勇者の死後も生き続けるエルフの魔法使い、フリーレン。

かつて勇者たちと冒険した旅路を、再び辿ります。

昔も今も旅路を彩るのは、かけがえのない出会いと行事イベントの数々－

物語は、勇者たちとの日常を思い起こしていく。

英雄たちの”記憶”が繋がっていく後日譚アフターファンタジー！

本書より

フリーレン達は僧侶ザインを誘いますが、なかなか仲間になってくれません。

ザインには「3年後に帰ってくる」と旅立った親友がいます。もう10年戻ってきていません。

ザインはハイターから聖都へ来るよう誘いがありました。しかし、ザインの兄は「両親を失ったあの子から故郷まで奪うことはできません」と断ります。ザインはそれを盗み聞いて以来ずっと気にしているのでした。

兄「お前と私を一緒にするな！！私はあの時の選択を1度だって後悔したことはない！！それに比べてお前は何だ？いつまで後悔し続けるつもりだ？」ビンタと共に声を荒げる兄。

ザインは冒険者になることを決意。仲間に加わります。

「俺の旅の目的はあいつを探すことだ。だから途中までだ。途中まで一緒に行ってやる」

北側諸国ラオブ丘陵。
村人がみんな眠っているところに到着。
ザインが呪いの発信源を特定しようとしていると、シュタルク、フェルンと続けて眠ってしまいます。

フリーレンも眠ってしまったところで、呪いの元である混沌花を発見。ザイン初のバトル。まだ意思疎通ができていないフリーレン。5秒だけ起こすことができますが、果たして…。

北側諸国要塞都市フォーリヒ。魔法都市オイサーストまでの中継地点。やっと半分。
シュタルクはオルデン卿という富豪にスカウトされます。
容姿が似ていることから、戦死した長男ヴィルトの身代わりとなって、3ヶ月後の社交会で健在ぶりを示して欲しいとのこと。手持ちのお金が少ない一行は、引き受けることにします。

執事のガーベルに作法を叩き込まれるシュタルク。ついでにフェルンも。なかなか大変そうです。

社交会は無事に終了。
オルデンは次男のムートに期待していますが、なかなか上達しません。そんなムートに自分を重ねるシュタルク。旅立つ前に剣を振るムートと教えるオルデンを見て、「少なくとも跡継ぎには困らなさそうだ」。まだまだ旅は続きます。

北側諸国クラー地方。
フォル爺というフリーレンの長寿友達に会いに行きます。フォル爺はドワーフで、もう400年近く村を守っています。ドワーフの寿命は300年くらい。

見た目はヨボヨボの老戦士。油断したシュタルクはあっさり足払いをくらいます。

フリーレン「まだボケた振りを続けているの？」
フォル爺「戦闘での死因の多くは油断だ。魔族にも人にもこれが一番効く」

1週間の滞在はあっという間に過ぎました。
フォル爺「ついに魔王を倒しにいくのか。平和な時代が訪れるといいな」死期が近く記憶が曖昧な雰囲気。
魔王はもういないことを、あえて言わないフリーレン。

フリーレン「フォル爺の記憶も私が未来に連れて行ってあげるからね」

北側諸国ローア街道。
ザインの親友を探しに、ある集落に寄ります。

ザイン「なあ、10年前にゴリラって名乗る人来なかった？」
親友は戦士ゴリラと名乗っていたそうです。ちなみにザイルは僧侶アゴヒゲ。

高台に住む頑固婆さんのお使いをこなしていくと、
「最後だ。峡谷にある英雄の像を磨くんだ」と案内されます。

そこにはザインとゴリラに似た2体の像がありました。

フリーレン「クラフトだ…」

フリーレンは戦士の方に見覚えがありました。僧侶の方は知らないみたい。ザインは以前ここでハイター、ゴリラと話をしたことを思い出します。

婆さんによるとゴリラの行き先は北側諸国中部の交易都市テューア。目的地のオイサーストとは反対方向。ザインはパーティーを離れて、1人で親友探しに向かいます。

北側諸国オッフェン群峰。
フェルンが熱を出して寝込んでしまいます。フリーレンはフェルンの手を握ります。

フェルン「恥ずかしいです…子供扱いしないでください…」

フリーレンは自分が風邪で寝込んだ時、勇者ヒンメルが手を握ってくれたことを思い出します。そしてフェルンにも同じようにしたのでした。

ヒンメル「悪い気分では無いだろう？」
フリーレン「…そうだね。悪くないかも…」

北側諸国グラナト伯爵領辺境。
魔法使いユーベルが盗賊に絡まれているところを武道僧クラフトが助けます。

大陸魔法協会北部支部に到着したフリーレン達。
フリーレンはフェルンに試験を受けさせようとしますが、フェルンは消極的。フリーレンは、持っている錆びた首飾り「聖杖の証」で参加することができそうです。

１級魔法使い選抜試験開始。
参加者の中には、魔法使いユーベルの姿があります。

第1次試験はパーティー戦。総勢57名。3人1組のパーティーに分かれての試験。
フリーレンは組む前から喧嘩している女2人と、フェルンはユーベルと組むことに。

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さっさ

塾講師。読書家。

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1982年生まれ。愛知県一宮市の塾講師。読書量は年間100冊以上。勉強のやり方、自己啓発や心理学、ビジネスや哲学関連は読み尽くし、現在は小説が中心。読了記録を書き残しています。参考になればうれしいです。