【読了記録】ファイナル・ツイスト/ジェフリー・ディーヴァー(三部作、完結)
どうも、さっさです。
ジェフリー・ディーヴァーの小説『ファイナル・ツイスト』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
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読んだきっかけ
日本のミステリーにいったん飽きて、海外小説を探しました。
実際に読んでみると、文体はもちろん、文化や背景も違って刺激になりましたね。
読書端末はKindle Oasisを使っています。
小説が目的でKindle Unlimitedに加入しています。
あらすじと感想
ドンデン返しの魔術師の最新作、早くも登場!
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父を殺した民間諜報会社ブラックブリッジに挑むコルターの復讐戦。知略を駆使したインテリジェント・スリラーの真骨頂。三部作完結。
舞台はアメリカ西海岸あたり。
豊かな大自然に囲まれたところで、主人公のコルターが走り回ります。
今回はキャンピングカーのウィネベーゴではなく、オートバイ。
亡くなった父から教わったサバイバル術を思い出しながら、様々なピンチを切り抜けます。
まるでハリウッド映画を見ているかのよう。
ピンチは必ず乗り越えるし、それぞれの人物のキャラが一切ブレない。
この感じは、日本の小説にはありません。
日本の小説だと、登場人物にどこか翳(かげ)があったり、裏の顔があったりするもの。
富や権力、愛憎と、いかにも悩んでそうなものをしっかり悩んでいる感じ。
アメリカ人にはそういうところが感じられません。
どちらかというと、自分のポリシーとかスタンスに忠実に生きる方が大事なように見受けられます。
これは日本人にはうらやましいところ。
まず他人が最初に来がちですから。
他人にどう思われるか、どう言われるか。これを最初に気にする人が多い。最初に気にして、結局最後まで気にしてしまいます。
だからかな、アメリカの映画がヒットするのは。
ピンチがありながらも順調に成長して悪を成敗する主人公に、自分を重ねて勇気づけられるんですね、きっと。
アメリカ人の言動には、他人ではなく自分の信条が軸になっているところがありますね。この小説を読んでいると、それがよく分かります。
主人公のコルターは、亡くなった父親の復讐で組織に挑みます。
父親から教わったサバイバル術で「〜べからず」なんてものをちょこちょこ思い出すシーンがあるのですが、暗い感じが全くしません。
コルターの視点で父のアシュトンはこうだった、という回想はあるものの、アシュトン自身が登場する回想シーンはほぼありません。
アシュトンの言動や立ち振る舞いが出てこないのです。これは特徴的。
日本人の感覚とは明らかに違うものがありますが。でも、これはこれで家族愛と言えます。
今作では兄のラッセルも登場。コルターとは似ているところと似ていないところがあって、2人の絡みが小気味良い。
銃や弓、ナイフに格闘と、アクションシーンもしっかりあります。
映像化の話が進んでいるそうですが、一つ難点を挙げるとしたら、女っ気がないことですかね。
アメリカの映像作品といえば、露出度の高い服を着たヒロイン。
今回、一応それっぽい人は出てくるものの、色気が弱い。
うーん、家族愛重視の作品ということでいいのかな。
でも、ジャンルとしては大自然、サバイバル、アクション、ミステリー。ここまで揃っていたら美貌の人が何人か出てきてもいいのにな。
まとめ
いかがでしたか?
今回はジェフリー・ディーヴァーの小説『ファイナル・ツイスト』の読了記録でした。
これで三部作が完結しました。
日本のミステリーに飽きて手を出した海外小説。
これだけ読めば、また復帰できそうです。
それでは、また。