【読了記録】重力ピエロ/伊坂幸太郎
どうも、さっさです。
伊坂幸太郎の小説『重力ピエロ』を読みました。
ネタバレ無しの読了記録です。
読んだきっかけ
『ホワイトラビット』が初めての伊坂作品でした。作者が途中で自ら解説を入れる、という手法が斬新で面白かったです。
文体も心地良く、他の小説も読んでみたいと思いました。『重力ピエロ』は、あらすじを見ていて良さげな感じがしたので、ポチってみました。
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あらすじと感想
兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは―。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。
「BOOK」データベースより
評価 ☆☆★★★(星2つ)
放火、落書き(グラフィティアート)、ストーカー、レイプ…。
重たい雰囲気になりそうなところを、ピエロのように軽くいなす。
そんな特徴があるのがこの小説です。
うーん…。
Amazonレビューや読書メーターの感想では名作だとしている人が多いのですが、正直僕はなんとも思いませんでした(汗)。
「圧倒的な真実」にたどり着いても、「溢れくる未知の感動」はなかったです。
放火犯や落書きの犯人が分かったところで、
「ふーん、そうなんだ」
と、冷めたまま読み終えました。
兄弟の家族には複雑な事情があるのですが、それも「ふーん」でした。
もはや小説の読みすぎで、感動のハードルが上がってしまっています。
ミステリーもSFも歴史もラノベも、結局、「財産・権力・愛憎」の争いをしているだけ。
時と場所が違えど、みんなそれぞれの事情があって生きているだけなので、何冊か読んである程度パターンが分かってくると、なかなか感動できません。
2022年上期の直木賞候補5冊は全部読みましたが、まさかの個人的最下位が受賞。Twitterのプロフィールには「読書家」と書いてありますが、自分の口からは「読書家」なんて恥ずかしくて言えません(汗)。
まとめ
いかがでしたか?
今回は伊坂幸太郎の小説『重力ピエロ』の読了記録でした。
東野圭吾は全部面白く読めたのですが、この小説はどうもダメですね。読んでいて楽しいとか学べるということがありませんでした。
調べてみると、伊坂幸太郎の小説は軒並み評判がいいので、全部読もうと思っていたのですが、早くも2作目で気持ちが盛り下がってしまいました。
映画化もされていて一定の人気はあるのでしょうが、なんかしっくりきません。
とはいえ、ちゃんとお金を払ってしっかり読んだので、こうして感想は残しておきます。
参考になれば嬉しいです。
それでは、また。
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