【読了記録】ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人/東野圭吾(コロナの時期を反映させたミステリー。鮮やか。)
どうも、さっさです。
東野圭吾の小説「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
あらすじと感想
結婚を控えた神尾真世に「父が殺害された」と警察から連絡が入った。真世は仕事と結婚準備を抱えたまま、寂れた故郷へ降り立つ。そこは人が滅多に訪れない小さな観光地で、ようやく射した希望の光すら新型コロナウイルスの蔓延により奪われた町だった。殺害現場となった実家に赴くと、警察官ではない、謎の人物が入り込んでいて――。真っ当ではない手段も厭わない、破天荒な”黒い魔術師”が犯人と警察に挑む! 東野圭吾による大注目の新シリーズ、「ブラック・ショーマン」開幕!
Amazon商品ページより
上記の「破天荒な”黒い魔術師”」とは神尾真世の叔父であり、亡くなった父・英一の弟、武史。
マジシャンだわ、会話上手いわ、オラオラのキャラが似合うわと、癖がすごい人物です。
読者が学生だろうが社会人だろうが、みんなが羨ましいキャラクターではないでしょうか。僕も武史のような図々しさや会話の巧みさが欲しい。
なかなか捜査情報を明かさない警察をさておいて、武史と真世による犯人探しが始まります。
文庫本だと500ページを超える量なんですが、テンポがいい。サクサク読めます。
犯人にたどり着くまでには、ミステリー定番のお金や女関係の手がかりが登場します。
今作ではそこに「コロナ禍」の設定が加わります。
真世の会社の会議がリモートだったり、英一の葬儀がオンラインで行われたりします。もちろんみんなマスクをしています。
単行本が2020年で文庫本が2023年12月。
発売して間もなく手に取った人には当たり前すぎて説明不要でしょう。
ただ、こういった歴史的な出来事は時が経って価値が出てくるもの。きっと2040年〜2050年くらいに30代〜50代の人がこの本を読むとすると、コロナ禍の若かりし頃を思い出しながらという感じになると思います。
時が経って価値がさらに増す本ですよ、これは。
終盤では武史がマジシャンらしく、関係者を中学校に集めての犯人当て。
文庫本だと約60ページに渡るショーを見られます。
ここで全てがつながって、見事に事件解決です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は東野圭吾の小説『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』の読了記録でした。
映像化されれば、マジシャンの神尾武史はかなり人気が出そうなキャラクター。
ただ、ちょっと年齢がいっています。僕的には反町隆史にやって欲しいです。
2024年1月にはこのシリーズの新刊が発売されます。
もちろん予約済です。
速攻で読んで、速攻で感想書きます。
それでは、また。
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