【読了記録】果しなき流れの果に/小松左京(不思議な砂時計発見)
どうも、さっさです。
小松左京の小説『果しなき流れの果に』を読みました。
ネタバレ無しの振り返りです。
青字をタップすると、Amazonの商品ページに行けます。
読んだきっかけ
AmazonのKindle Unlimitedで見つけました。
小松左京は昭和を代表するSF作家。『日本沈没』は小説も漫画も映画2本も見ました。
調べたら、『果しなき流れの果に』は長い間SFファンの間で支持されてきたもののようです。
SFは『プロジェクト・ヘイル・メアリー』以来。
楽しみです。
ちなみに小説はKindle派。
読書端末はKindle Oasisを使っています。
読書端末はいいですよ。スマホみたいに不要なものをだらだら見てしまう事もないし、通知に気を取られることもありません。特に脱スマホをしたい人にはオススメです。
あらすじと感想
N大教授大泉とK大教授番匠谷は、高校時代の同窓。共にマッド・サイエンティストと称される夢想家である。ある日、番匠谷が大泉のもとに古墳からの奇妙な出土品を持参した。それは、永遠に砂が落ち続ける砂時計。上部と下部との間には異次元空間が?一行は再び発掘現場へ調査に赴くが、未盗掘の玄室には何もなく、羨道の先は行きどまりになっていた…。SF界の巨匠が放つ超時空小説。
「BOOK」データベースより
不思議な砂時計が見つかったところまでは興味深かったのですが、それ以降は難しくて全てを把握できませんでした。
結局、砂時計がどうして人間登場以前の地層から発見されたのか分かりません。
砂時計の砂がどうして無限に落ち続けるのかも分かりません。
「時空小説」とあるのでタイムスリップするんだと想像はできますが、途中からテーマが大きくなって、砂時計の謎がいつの間にか隅に追いやられた感じ。
「あとがき」で小松左京自身が、連載を重ねるごとにテーマが無限に広がろうとするのを抑えるのが大変で、大量の酒と周囲の励ましで何とか書き切った、ということを述べています。
連載は1960年代。
確かにこの時代に読んでいたら、僕も狂喜乱舞していたと思います。
でも、これまで超常現象もタイムスリップもいろいろな作品で見てきたので、そこまで面白くはありませんでした。
調べたらこの小説は、SFのランキングで上位にあり続けています。それだけいろんな作家が、小松左京にインスパイアされて作品を生み出したのでしょう。
『三体』とか映画「戦国自衛隊1549」が、この小説を読んで浮かんできました。印象が似ています。
まとめ
いかがでしたか?
今回は小松左京の小説『果しなき流れの果に』の読了記録でした。
似たような印象の作品をいろいろ見てしまっているので、この小説自体への面白さはあまりありませんでした。
ただ、いろんなSF作品の元祖がここにある、と思えば、やっぱり小松左京はすごいですね。
機会があればまた読みたいです。
それでは、また。