【読了記録】日本沈没/小松左京(これ以上の警鐘を僕は知らない)

どうも、さっさです。
小松左京の小説「日本沈没」を読み終えました。
読んだきっかけ
2021年にドラマが放送されたのがきっかけ。
2006年に草彅剛主演で映画が上映された時にも見たのですが、いい感じにストーリーを忘れていました。当時にグッときたのは覚えていたので、Kindle版で上下合本になっている決定版というものを買いました。
あらすじ
日本各地で地震が続くなか、小笠原諸島近海にあった無人島が一晩で海中に沈んだ。
Amazonの商品ページより
調査のため潜水艇に乗り込んだ地球物理学者の田所博士は、深海の異変を目の当たりにして、恐るべき予測を唱えた。
--早ければ二年以内に、日本列島の大部分は海面下に沈む!
田所博士を中心に気鋭の学者たちが地質的大変動の調査に取り組むと同時に、政府も日本民族の生き残りをかけて、国民の海外移住と資産の移転計画を進めようとする。
しかし第二次関東大震災をはじめ、様ざまな災害が発生。想定外のスピードで事態は悪化していく。はたして日本民族は生き残ることができるのか。
災害時のシミュレーションのみならず、組織論や日本人論といった様々な要素もあります。1973年に出版された作品ですが、令和にドラマ化、2回の映画化がされたように、時代を超えても読み継がれる名作と思います。
小説の発行部数は460万部を超えています。
感想
・これ以上の警鐘はありません。
「今生きていられることが当たり前だと思ってはいけない」
こう思わされる作品を数多く見てきました。
でも「日本沈没」以上のものはなかなか見つかりません。
沈むんです。
日本が沈むんです。
地震や噴火が重なって、あっという間に何百万人もの命が失われます。
「高度経済成長で豊かになっていく日本に警鐘を鳴らしたかった」
ということを小松左京は述べています。この作品が書かれたのは1963年から9年もの歳月をかけてのことでした。この期間には東京オリンピックに大阪万博がありました。
・サラリーマンが嘆く場面。
いろんなことを我慢して働いてきました。家を建てて、三人の子供にも恵まれました。もうすぐローンの支払いが終わるというところで、間も無く日本が沈むことを知ります。
食べ物が突然配給制になります。地震や噴火で道路や鉄道が封鎖されてしまったからです。
「これまでの苦労は一体何だったんだ」
積み上げてきたものが一瞬で崩れていく儚さ。
・自分の命は自分で守るべし。
地震や噴火の予測ができずに対応に悩む政府。
新型コロナが蔓延している令和の状況と似ています。
「政府よ、何とかしてくれ」
つい、そう思ってしまうところがあります。
でも、仮に自分が総理大臣であったら、国民が納得できる決断ができるのか。おそらくできません。
地震や噴火、ウイルスなんていうのは人間ごときに予想や予測ができるものではないのです。
大事なのは、「自分で判断すること」。
情報に踊らされないように。
スマホに書いてあることが必ずしも正しいとは限りません。ゲームや動画のオススメにすっかり支配されるのは気の毒です。
「自分はこうしたいんだ」
こういう気持ちを持つことが大事だと気付かされます。
映像作品もあります。
1973年の映画です。小野寺役は藤岡弘。田所教授の役者さんもいい味出しています。
2021年に放送されたドラマ。小栗旬や香川照之が出演しています。小説とは違った結末。新型コロナウイルスの蔓延と絡めてあるのも見どころ。