【読了記録】ビジネス小説 もしも彼女が関ヶ原の戦いを戦ったら/眞邊明人
どうも、さっさです。
眞邊明人の小説『ビジネス小説 もしも彼女が関ヶ原の戦いを戦ったら』を読みました。
ネタバレ無しの忘備録です。
読んだきっかけ
近所のトンカツ屋さんでのランチ。新聞の2面下の方にある広告欄で見て、頼んだヒレカツ定食が来る前にポチりました。
普段新聞はとっていないのですが、こういうところでは料理が出てくるまで新聞を読みがち。中でも本に関することは必ずチェックするようにしています。
広告欄を見てピンときました。
「これ、前作『ビジネス小説 もしも徳川家康が総理大臣になったら』シリーズの続きじゃん!」
前作の衝撃はハンパなかったです。面白かったですよ。勉強に行き詰まった生徒にもオススメ。
同じ人が書いたシリーズ。
期待が高まります。
あらすじ
経営不振に陥った名門歴史ゲーム企業の命運を握る極秘プロジェクト、それは触覚や嗅覚までもが再現されたメタバース空間で行う関ヶ原の戦いだった。歴史もゲームも詳しくない主人公みやびは、その開発中の超絶リアルなゲームのテストプレイを任命され、史実ではあっさり敗れた西軍を勝たせるというミッションを担うことに。
Amazon商品ページより
現実世界でも大きな可能性を秘めているVRビジネス。力が弱い人や、障がいを持った人が仮想世界でいろんな経験ができるという優れものですね。
主人公・みやびが社運をかけたVRゲームのプロジェクトに参加。
ビジネス用語を絡ませながらのゲームプレイ。
果たして、徳川家康に勝てるのか?!
評価
☆★★★★(星1)
ダメだ。面白くない。
前作はめちゃくちゃ面白かったのに…何でだろう?
まず、関ヶ原の戦いに参加するマイナーなキャラたちが覚えられません。高校日本史でも触れないレベルのマイナーさです。
塾で歴史の授業をしている僕ですら退屈に思うのですから、一般ウケはまずしないでしょう。
チャプターごとに1つずつビジネス用語が出てくることが分かったら、その用語が出てくるところまで飛ばし読み。
ビジネス用語も別に当たり前のことで、僕には新たな学びはありませんでした。
ビジネス系の用語に興味津々な人とか、これから学びたい人なら刺さるものがあるかも。
みやびの会社の人たちやそれぞれが抱える状況。終盤でもイマイチ感動に至りません。
まあ、僕が元々、富と権力の争いとか歴史に興味がないのはあります。
争いの果てにあるのは虚しさだけですし、欲望にはキリがありません。
いろんな本を読んで分かりましたが、富と権力は幸福に関係ないのです。
歴史は言ってしまえば、食べ物と富と権力の争いをしているだけ。
感動があるとしたら、主人公の身分や財産に大きな制約がある中で、がんばって何かを成し遂げるというところ。
国や時代が違えど、やっていることはみんな同じ。歴史小説を何冊か読んで、その仕組みがある程度分かってしまえば、別に面白くはありません。
だから、時代小説はもう興味が持てなくて、読んでいません。
会社が立ち直るための奮闘、というのも興味を引き立てられません。会社が繁栄する時って、まあ高確率で誰かが健康を害するレベルで無理していますから。
前作では、もしコロナ禍の現代で歴史上の有名人が政治の舵取りをするなら、という面白いに決まっている設定でした。
今回はVRを使って関ヶ原の戦いで徳川家康に挑む、という話。
うーん、別になあ。
仮に家康に勝ったところで、だから何だ、という感じでした。
まとめ
いかがでしたか?
今回は眞邊明人の小説『ビジネス小説 もしも彼女が関ヶ原の戦いを戦ったら』の読了記録でした。
久しぶりに星1評価でした。
普段は重厚なミステリーばかり読んでるからか、殺人事件が起きない小説が、まあ面白くありませんでした。前作は超面白かったですけどね。
今作は大コケするんじゃないかな。
それでは、また。