【読了記録】ガニメデの優しい巨人/ジェイムズ・P・ホーガン(異星人に映る地球人とは?)
どうも、さっさです。
今回は小説「ガニメデの優しい巨人」読了記録。
巨人シリーズ第2弾。
前作の読了記録はこちらから↓
あらすじと見どころ
木星最大の衛星ガニメデで発見された2500万年前の宇宙船。その正体をつきとめるべく総力をあげて調査中の木星探査隊に向かって、宇宙の一角から未確認物体が急速に接近してきた。隊員たちが緊張して見守るうち、ほんの5マイル先まで近づいたそれは、小型の飛行体をくり出して探査隊の宇宙船とドッキング。やがて中から姿を現わしたのは、2500万年前に出発し、相対論的時差のため現代のガニメデに戻ってきたガニメアンたちだった。『星を継ぐもの』に続く第2弾!
「BOOK」データベースより
ガニメアンは身長8フィート(2m40cmくらい)。2500万年前に母星を出発したということです。
ガニメアンには戦闘の意思がないので、地球側は受け入れる方向で話が進みます。
ガニメアンとのやりとりから、疑問が止まりません。
・2500万年前って、どういうこと?
・なぜ住み慣れた星を離れなければならなかったのか?
・2500万年前の地球には月がなかったらしい。では、現在見えている月はいつから地球の衛星となったのか?
ガニメアンにはメンツというものはありません。自分の方が正しくて優秀だとしても、彼らは黙っているのです。地球人には到底真似できることではありません。
地球に招待されたガニメアンは、スコッチ・ウイスキーに病みつきになります。大きなタンブラーにストレートを注いで豪快に飲みました。
そのお返しにガニメアン酒を飲ませてもらうと、のどごしのまろやかな、やや甘口の柔らかいお酒でした。ところが、飲んでから2時間すると強烈に酔いが回ったのです。ひどい目にあった人たちが、この酒をGTB(ガニメアン タイム ボム、ガニメアン時限爆弾)と名付けました。
ガニメアンの目には、地球人はみんな生涯を1日のうちに過ごそうとしているように見えました。まるで見るべきものを見尽くして、するべきことをし尽くすには、寿命が短すぎると言わんばかり。豊かさとは何なのか。異星人に問われる場面です。
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