【読了記録】ナイルに死す/アガサ・クリスティー ネタバレ無しの振り返り(アガサ作品最長の物語。みんな怪しいぞ!)
どうも、さっさです。
アガサ・クリスティーの「ナイルに死す」を読みました。
読んだきっかけ
2022年2月の映画公開を知ったからです。
後々Amazonプライムにでも追加されたら、また楽しめます。
小説を知った上で映画を見るのも楽しみ方の1つと思っています。
調べたらいろいろあるみたい
イギリスで1937年に発行されて以来、日本では12回翻訳されています。
僕が読んだのは2020年の新訳版。
イラストや漢字のふりがながあった方がいい人は、ジュニア版がオススメです。
あらすじ
美貌の資産家リネットと新婚の夫のエジプト旅行には暗雲が垂れ込めていた。夫の元婚約者が銃を手につけ回してくるのだ。不穏な空気のなか、ナイル川をさかのぼる豪華客船上でついに悲劇が起きる。しかし、死体となって発見されたのは意外な人物だった…ポアロが暴く衝撃の真相とは?著者の代表作が新訳で登場。
「BOOK」データベースより
美人資産家の女性・リネット。
友人のジャクリーヌの彼氏であるサイモンに一目惚れ。
すぐに結婚します。略奪婚。
新婚旅行でエジプトへ。
豪華な船でナイル川を登っていく計画です。
そこには銃を持ったジャクリーヌの姿があったのでした。
事件と怪しい人たちと、探偵のポアロ。
アガサ作品の中で最長の物語が始まります。
感想
・名探偵ポアロ、余裕たっぷり。
今回は仕事ではなく遊びでリネットと同じ船に乗っているポアロ。事件が発生しても焦ることはありません。乗客1人ずつから話を聞いて、犯人を推理していきます。
普段は、東野圭吾のミステリーでハラハラしながら事件を解決していくのがセオリーです。だから危機感なく淡々と容疑者を追い詰めていくところが印象的。ドラマ「相棒」の杉下右京とイメージが少し重なるところがありますね。
・みんな怪しい。
乗客はみんな怪しいです。弁護士や考古学者、社会主義者などいろんな人が現れますが、「実はこの人が犯人?」といちいち疑ってしまいます。
ちなみにアガサ作品は他に「そして誰もいなくなった」「オリエント急行殺人事件」を読み終えています。これらの作品も出てくる人たちも、みんな怪しかったです。多分この手法がアガサマジック。
・43%まで何も起きない!
Kindle版で読むと右下にどれくらい読み進めたか「%」が出てきます。43%でやっと事件発生です。それまでは登場人物の紹介といった感じの場面が続いて、重要感がさほどないように思ってしまいます。
でも!
じっくり読んでおいた方がいいです。
・外国人の名前が把握できない!
ポアロ、リネット、ジャクリーヌ、サイモンと、中心人物くらいは覚えられます。
でもルイーズ、オッターボーン、アラートン、リケッティ、ペニントン、ファーガスンと、なじみのない名前がどんどん出てきて、頭がパンクしてしまいます。
「人物把握が面倒」というのは、外国文学あるあるですね。
紙の本なら最初に人物がまとまっているページと行ったり来たりできますが、Kindle版はそれが面倒ですね。
僕は登場人物がまとまっているサイトを見ながら読みました。