【読書記録】人間の証明/森村誠一(ストウハ、キスミー)
どうも、さっさです。
森村誠一の小説『人間の証明』を読みました。
ネタバレ無しの読書記録です。
読んだきっかけ
2024年5月6日、BSテレ東の夕方ミステリーで放送された「人間の証明2001」を発見して、原作が気になったのでAmazonで即ポチりました。
この月〜金でやっている「夕方ミステリー」という枠、昔やっていた火曜サスペンスの再放送がされているのですが、これが今の僕には良いんです。面白い。
話は面白いし、俳優も知ってる人ばかり。なんで当時「火サス」を見てなかったのか、と少し後悔。まあ、学生時代はアニメとゲームと女に夢中で、火サスはエンタメの選択肢に入りませんでしたね。
あらすじと感想
ホテルの最上階に向かうエレベーターの中で、ナイフで刺された黒人が死亡した。棟居刑事は被害者がタクシーに忘れた詩集を足がかりに、事件の全貌を追う。日米共同の捜査で浮かび上がる意外な容疑者とは!?
Amazon商品ページより
エレベータの中で亡くなったジョニー・ヘイワード。どうやらナイフが刺さったまま、どこかから歩いてきた模様。
次に描かれるのは棟居(むねすえ)刑事の幼少期。父親が米兵たちにボコボコにされ亡くなってしまいます。そんな経緯から棟居は極度のアメリカ嫌いと人間不信になっていました。
合法的に人を罰することができる。
棟居はこんな理由で刑事になったのです。
ここから場面はあちこちに飛びます。非行少年少女たちのパーティーや熊のぬいぐるみ。ニューヨーク市警察、ケン・シュフタンによる捜査。かと思えば、小山田武夫という全然関係なさそうな人物についての話が始まります。
小山田武夫の妻・文枝には不倫の疑惑が。そしてある日、突然の失踪。
と、物語の流れはここまでにしておきます。
とにかく謎だらけで気になり過ぎる展開。この先いったいどうやってつながるのか。
謎を整理しておくと、
・ジョニー・ヘイワードはどこから歩いてきたのか?誰に刺されたのか?
・ジョニー・ヘイワードは「キスミー」に行くと言って来日。キスミーとはどこなのか?
・ジョニー・ヘイワードは貧困層の人間。どうやって飛行機代を手に入れたのか?
・小山田武夫の妻・文枝の失踪の謎とは?
・「人間の証明」とは、いったい誰のどんなことの証明なのか?
特に最後のやつは、小説の中でも本当に最後の最後に分かるもの。ここにたどり着いた時の感覚は、すごいものがあります。ミステリーを何冊も読んでいる人でも、きっと印象的なものになるでしょう。
小説を買って1週間で読み切り、録画しておいたドラマを見ました。
刑事・棟居は渡辺謙が演じています。怒りの感情が急に爆発するキャラは、渡辺謙の持ち味ですよね。ピッタリです。アメリカが嫌いであるとか、人間不信である様子が、小説よりもよく分かります。
棟居の相方の刑事が女性になっていました。高島礼子が演じています。やっぱりドラマには花形の女性が必要であると思わされます。
他にも2人が沖縄に行ったり、ジョニー・ヘイワードの死亡場所が路上だったり、小説との違いが楽しめました。
まとめ
いかがでしたか?
今回は森村誠一の小説『人間の証明』の読書記録でした。
いったいどんな証明なんだ? ってネタバレサイトを探しちゃダメですよ。
これはぜひ自分でたどり着いて欲しい。僕は読むのに1週間かかりましたが、その価値はありますよ、絶対。
この読後感は、なかなか強烈です。
調べたらこの小説ってバカ売れしてるんですね。それもそのはずだという内容です。
しかもこれ、『◯◯の証明』という感じで続作があるんですね。
うーん、そろそろ堂場瞬一の鳴沢了シリーズを進めたいんだけどな。積読がまた増えてしまいました。
それでは、また。
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