【読了記録】フェイスレス/沢村鐡(爆破事件を追う)
どうも、さっさです。
沢村鐡の小説『フェイスレス』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
読んだきっかけ
堂場瞬一の『帰郷』の文庫本の巻末に、他の小説がいくつか紹介されていました。その中にこの本があって、ピンと来ました。
ピンと来たのは女性刑事が主人公であるという点。
僕がもう40歳を過ぎて老化しているのか、女性刑事が主人公だったら新しいものを読んでもいいかな、という気持ちです。そうでもないと何を読んでもなんか面白くないんですよね。
あらすじと感想
外国人留学生から評判の悪い教授が、大学の研究室で爆殺された。捜査本部が設置され、墨田署刑事課の一柳美結巡査も捜査に加わった。現場近くにいた講師の佐々木忠輔と留学生たちに事情聴取をする美結だが、第二の爆破事件が起きてしまう。一方、捜査本部では、国際的サイバー犯罪者“C”の名前が被疑者として浮上していた。
Amazon商品ページより
う〜ん、これは正直あんまりでしたね。
主人公の一柳美結にはガッツはあれど、色気がありません。
『ストロベリーナイト』の姫川玲子みたいに、色気やセクハラ、恋愛が絡んでくれば面白いのに、美結にはそういうものが全くありません。
肝心の事件も、いくつか警察小説を読んでいれば、まあよくある話。
被疑者を追いかけるうちに公安が出てくるのですが、それももう驚かないなー。公安が出てくるということは、テロとか外国人犯罪者が出てくるということで、もうそれが決まっているから面白いということはなくて。
公安と警察の縄張り争いもこの手の作品にはよくあること。
あと、なんだか2時間ドラマのあらすじをサーっと追っているような感覚がありました。文体や構成で引き込まれることもありませんでしたね。この手のものを読み始めたばかりの人なら、面白いと思えるかもしれません。
一柳美結にもう少し色気、セクハラ、恋愛が絡むところがあればなあ。
これだと、女性刑事がただ頑張っているだけ、という感じ。もったいない。
まとめ
いかがでしたか?
今回は沢村鐡の小説『フェイスレス』の読了記録でした。
実はこの小説、シリーズ4作中の1作目。今のところは一気買いしなくて正解でした。
それでは、また。