【読了記録】その女アレックス/ピエール・ルメートル(この女、すごいぞ)
どうも、さっさです。
小説『その女アレックス』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
読むまでの経緯
2014年9月に発売されたこの本。買ったのは2015年1月。
完全にジャケ買いでした。タイトルも気になるし、表紙のイラストも気になって本屋で平積みされていましたし、間違いなく面白いだろうと思って買いました。
すぐに読んで衝撃を受けたものの、2024年2月になっていい感じに忘れたので再読。
2020年9月にこのブログを始めました。
やっと感想を書き残せるという思いです。
あらすじと感想
英国推理作家協会賞を受賞した大逆転サスペンス。貴方の予想はすべて裏切られる!
Amazon商品ページより
おまえが死ぬのを見たい――男はそう言って女を監禁した。檻に幽閉され、衰弱した女は死を目前に脱出を図るが……。ここまでは序章にすぎない。孤独な女の壮絶な秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進する。「この作品を読み終えた人々は、プロットについて語る際に他の作品以上に慎重になる。それはネタバレを恐れてというよりも、自分が何かこれまでとは違う読書体験をしたと感じ、その体験の機会を他の読者から奪ってはならないと思うからのようだ」(「訳者あとがき」より)。未曾有の読書体験を、貴方もぜひ!
いやあ、この小説はネタバレ無しで感想を書くのが難しいですね。
最初はアレックスが誘拐されて、檻の中でもがく場面が多く描かれます。
誘拐された理由がわからないし、アレックスはこの後どうなるんだろう?という感じで進みます。大きなネズミにかじられそうになるところは恐ろしいですね。
でも、脱出を図った後から物語は急展開。
誘拐した人物がなかなか戻ってこないし、アレックスが行く先々で面倒を起こすし。
その面倒のたびに警察であるカミーユたちが追いかけ、手がかりが少しずつ得られて、衝撃の結末に向かう感じ。
アレックスの場面と警察の場面が交互にやってきます。
この小説は第三部まであって、第三部に入ったところで以前読んだ時の感覚、真相を思い出しました。
これは本当に衝撃。
他のどのミステリー小説にもない読書体験。
ただ、エログロなのは要注意の人がいると思います。
これはフランスの小説ですが、日本だとハードボイルドというジャンルになりますね。エロと暴力が淡々と描かれる感じ。
少しだけ書くと、濃度80%の硫酸が登場します。換気が必要なレベルのあっぶない凶器です。
このくだりが平気でミステリーが好きな人にとっては、間違いなく初めての感覚がやってきますよ。
オススメの1冊ですね。
まとめ
いかがでしたか?
小説『その女アレックス』の読了記録でした。
巻末の解説では映画化の話が進行中とありましたが、その後どうなっているんでしょうね。まあ、見たいような見たくないような。グロいから。
2回目でも1回目と同じ衝撃がありました。
未読の人で、ミステリー好きならぜひ読んでほしいですね。
それでは、また。
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