【読了記録】完全無罪/大門剛明(やったんかやってないんか)
どうも、さっさです。
大門剛明の小説『完全無罪』を読みました。
ネタバレ無しで振り返ります。
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読んだきっかけ
映画化されると知りました。
「Yahoo!ニュース」で「エンタメ→映画」と定期的にチェックしています。そんな中で発見しました。
今作は広瀬アリスが主演とのこと。
広瀬アリスの映画出演は僕的には「銀の匙」以来。
あらすじと感想
21年前の少女誘拐殺人事件の冤罪再審裁判に抜擢された期待の女性弁護士・松岡千紗。しかし、千紗はその事件で監禁された少女の一人だった。間一髪で自分を殺めたかも知れない容疑者に千紗は敢然と対峙する。罪を作り出す罪、「冤罪」法廷が迎える衝撃の結末。大ベストセラー『雪冤』を超える傑作。
「BOOK」データベースより
今作の主な舞台は香川県。
うどんとか香川県ならではの方言が登場。地元の人にはスラスラ読めるんじゃないかな。香川県が舞台の弁護士絡みの小説は珍しい。
広瀬アリス演じる松岡千紗のミッションは、21年前の少女誘拐事件の冤罪とされる人物が本当に冤罪なのかどうかの再捜査をすること。同時に、自身の誘拐された事件の真相を解明すること。
やったのかやっていないのか。
作中で何度も行ったり来たりで、真相がなかなか分からない。
このもどかしさを広瀬アリスがどう演じるのかが見どころといえる。
千紗は寝るたびに21年前の誘拐事件のことがプレイバック。汗だくで目覚めることが多々ある。
そのうち冤罪の件も千紗の誘拐の件も決着が着くのですが、全部で263ページというちょうどいい量のおかげで、長い感じはしないし、かといって物足りない感じもない。
以前読んだ『マッチング』も同じくらいの量だった覚えが。
2時間の映画にはこれくらいのページ数がちょうどいいのかもしれない。読書に抵抗がなければ2日から3日で読めてしまう。
真相には驚き。でもちょっと唐突かな。尺の都合でしょうがなかったのかも。
それにしても裁判関係の小説を読むと、いつもなんとも言えない気持ちになる。
この手の小説を何冊も読んで気付いた。日本の司法は加害者に甘い。
殺人罪で懲役15年(プラスマイナス数年)が妥当だそう。でも、被害者遺族からしたら嫌ですよね。大事な家族が殺されているのに、たった15年で釈放されるなんて。
殺人犯が更生なんてするわけがないと思ってしまう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は大門剛明の小説『完全無罪』の読了記録でした。
量といい、展開のテンポの良さといい、程よい感じでした。
映画で広瀬アリスがどう演じるのか楽しみですね。
それでは、また。
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